やっぱり大福はイケボだなぁ(笑)。
秋映画視聴者にとっては、今回の再登場は嬉しいサプライズでしたねw
>スバルに言葉を伝えられないガオウ。ガオウの声が聞こえないスバル。その両者の間に立って言葉を伝えるこむぎはメッセンジャー
成程、メッセンジャーか。シリーズ開始当初には「主人公は犬」という設定をここまで見事に使いこなすとは思ってもみませんでしたねぇ…ふと古典落語の『子別れ』が私の頭を過りました。
>プリキュアにおいて最も大事なことは、視聴者である子ども達に「あなたには素晴らしい力がある」「その力はプリキュアと同じものだ」と伝えること
毎シリーズのことながら、年を跨ぐやいなや、未就学女児への「玩具販促アニメ」から「情操教育アニメ」への華麗なる変貌ぶりにはいつも驚かされますね(笑)。
>以前横田氏の『「トランプ信者」潜入一年』を読んだときは全くその辺の背景が見えなくて、スタンスの違いでここまで景色が変わるのかと苦笑いを禁じ得ない
・横田氏「身元を伏せて潜入取材敢行だぜ!これでトランプ現象の真実に肉薄できる(キリッ)!」
・金成氏「名刺にはNYタイムズって書いてあるけどニホンのアサヒシンブンの記者です…現地の皆々様、何とぞ宜しくお願い申し上げます(ペコリ)。」
少なくともこのテーマに関しては取材する側の身バレ云々など正直二の次以下の話であって、虚心坦懐に取材対象へ向き合い、その内在論理を理解しようと努めることこそが何より重要だったっていうことが鮮明に浮かび上ってきますねw…という訳で、今週は更に「ラストベルト内部からの証言」も知っておきたいと思って、これを読んでみました(↓)。
● J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』関根光宏・山田文
訳 光文社2017 https://amzn.asia/d/d0RxiTt
著者は米合衆国の次期副大統領(2024年7月にトランプ候補(当時)が指名)。本書は氏がまだベンチャー企業の経営者だった無名時代に、これまでの半生を振り返って執筆された自伝です(文庫版オビによると「全米300万部突破の世界的ベストセラー」らしい。なお2020年に映画化もされています(私は未視聴))。
ぶっちゃけ「立志伝中の人が書いた裸一貫からのサクセスストーリー(特に後半)」ではあるんですが、良くも悪くも(悪い方が多めですが)「白人労働者階層のムラ社会っぷり」がこれでもかとばかりに赤裸々に描かれていて、離れて眺める分には小説と見紛うほどの面白さでした。なぜこれほどまでに「身内だけで固まろうとする」のかは本書には明言されていませんが、恐らくそこには白人プロテスタント主流派(WASP)から長らく見下されて来た(後述するようにラストベルトには北アイルランドからの移民が多い)が故に、それが親類縁者らの結束を強固なものにしたのかもしれません。
◆◆◆
ヴァンスの故郷ミドルタウンは、AKスチールという鉄鋼メーカーの本拠地として知られる、オハイオ州南部の地方都市である。かつて有力鉄鋼メーカーだったアームコ社の苦難を、川崎製鉄が資本提携という形で救ったのがAKスチールだが、グローバル時代のアメリカでは、ほかの製造業と同様に急速に衰退していった。失業、貧困、離婚、家庭内暴力、ドラッグが蔓延するヴァンスの故郷の高校は、州で最低の教育レベルで、しかも2割は卒業できない。大学に進学するのは少数で、トップの成績でも、ほかの州の大学に行くという発想などはない。大きな夢の限界はオハイオ州立大学だ。
ヴァンスは、そのミドルタウンの中でも貧しく厳しい家庭環境で育った。両親は物心ついたときから離婚しており、看護師の母親は、新しい恋人を作っては別れ、そのたびに鬱やドラッグ依存症を繰り返す。そして、ドラッグの抜き打ち尿検査で困ると、当然の権利のように、息子に尿を要求する。それで拒否されたら、泣き落としや罪悪感に訴えかける。
母親代わりの祖母がヴァンスの唯一のよりどころだったが、十代で妊娠してケンタッキーから駆け落ちしてきた彼女も、貧困、家庭内暴力、アルコール依存症といった環境しか知らない。小説ではないかと思うほど波乱に満ちた家族のストーリーだ。
こんな環境で高校をドロップアウトしかけていたヴァンスが、イェール大学のロースクールに行き、全米のトップ1%の裕福な層にたどり着いたのだ。この奇跡的な人生にも興味はあるが、ベストセラーになった理由はそこではない。
ヴァンスが「Hillbilly(ヒルビリー:アイルランド島北東部のアルスター地方から米合衆国に移住してきたスコッツ=アイリッシュ(スコットランドから移住してきたプロテスタントが多い)の中で、特にアパラチア山脈周辺に住み着いた白人を指す)」と呼ぶ故郷の人々は、トランプの最も強い支持基盤と重なるからだ。多くの知識人が誤解してきた「アメリカの労働者階級の白人」を、これほど鮮やかに説明する本は他にはないと言われる。
(巻末・渡辺由佳里氏の解説より)
◆◆◆
私は祖母と祖父の両方から、自分たちは世界一すばらしい国で暮らしていると言われながら育った。そのことは、私の少年時代に大きな意味を与えてくれた。さまざまな出来事や混乱に圧倒されて苦しくなったときも、いつかきっとすばらしい日がやってくると信じることができた。…… 祖母の心のなかでは、アメリカはつねに、2番目の神だった。しかし、同じ地域で暮らす多くの人は、国家に対して、そのような信仰に近い気持ちを失っていった。…… ミドルタウンの住民がオバマを受け入れない理由は、肌の色とはまったく関係がない。私の高校時代の同級生には、アイビー・リーグの大学に進学した者がひとりもいないことを思い出して欲しい。オバマはアイビー・リーグのふたつの大学を優秀な成績で卒業した。…… 私が大人になるまでに尊敬してきた人たちとオバマのあいだには、共通点がまったくない。ニュートラルでなまりのない美しいアクセントは聞き慣れないもので、完璧すぎる学歴は恐怖すら感じさせる。……
オバマ大統領が現れたのは、私が育った地域の住民の多くが、アメリカの能力主義は自分たちのためにあるのではないと思いはじめたころだった。自分たちの生活がうまくいっていないことには誰もが気づいていた。死因が伏せられた十代の若者の死亡記事が、連日、新聞に掲載され(要するに薬物の過剰摂取が原因だった)、自分の娘は、無一文の怠け者と時間を無駄に過ごしている。バラク・オバマは、ミドルタウンの住民の心の奥底にある不安を刺激した。オバマはよい父親だが、私達は違う。オバマはスーツを着て仕事をするが、私たちが着るのはオーバーオールだ(それも、運よく仕事にありつけたとしての話だ)。オバマの妻は、子どもたちに与えてはいけない食べものについて注意を呼びかける。彼女の主張はまちがっていない。正しいと知っているからなおのこと、私たちは彼女を嫌うのだ。……
〔ミドルタウンでは〕報道機関はほとんど信用されておらず、インターネットの世界を席巻する陰謀論については何のチェックも働かない …… 社会制度そのものに対する根強い不信感である。しかも、この不信感は、社会のなかでだんだんと勢いづいてきているのだ。夜のニュース番組は信用できない。政治家も信用できない。よい人生への入り口であるはずの大学も私たちの不利になるように仕組まれている。仕事はない。何も信じられず、社会に貢献することもできない。…… やってもいい結果に結びつかないと思っていれば、誰もやらない。
また同様に、何かを失敗したときにも同じようなことが起こる。失敗の責任を自分以外の人に押しつけるようになるのだ。……白人の労働者階層には、自分たちの問題を政治や社会のせいにする傾向が強く、しかもそれは日増しに強まっている。現代の保守主義者(私もそのひとりだ)たちは、保守主義者のなかで最大の割合を占める層が抱える問題点に対処できていない、という現実がここにはある。保守主義者たちの言動は、社会への参加を促すのではなく、ある種の疎外感を煽る。結果として、ミドルタウンの多くの住民から、やる気を奪っているのである。……将来の成功や失敗は、「自分自身の未来をどのように思い描いているか」にかかっている。ところが、「敗者であることは、自分の責任ではなく、政府のせいだ」という考え方が広まりつつあるのだ。
(本書p.320~327より抜粋)
◆◆◆
「一度はアメリカの屋台骨を担ったはずの俺たちが、今やどうしてこれほどまでに貧乏なのか」・「今更努力した所で現状は変えられない」・「俺たちだって自分達の生活が問題だらけだってことは分かっている。しかしそれを知識人やら金持ちやらが高みから指摘しやがるのには、(図星なだけに)我慢できない」・「上から目線の“施し(=オバマに代表される民主党の様々な福祉事業)”など真っ平御免だ。でもこれが無いと悔しいかな今の生活は成り立たない、だからこそ余計に腹が立つ。」― うーん、嘗ての ‘叩き上げ’ 達の「歪んだプライド」が更に二重にも三重にも拗れまくっているという印象ですかね~。
著者は本書で惜しみない家族愛・隣人愛を示す一方で、同胞の白人労働者らの「倫理観・勤労意識の著しい欠如っぷり」を舌鋒鋭く批判もしています。とはいえラストベルトの人々からは、「おらが街の救世主」とした今回多大なる期待を背負っているのは間違いないでしょう。明日の大統領就任式からの四年間、トランプ大統領の側仕えとして、この「アメリカンドリームの体現者」が、世界に向けてどんな施策を打ち出してくるつもりなのか…取り敢えず一読してみて損の無い本かと思います。
>まほプリ2期
>意外とシリアスな空気
グスタフさんとのやり取りなんかからすると、いわゆる「町工場の後継者問題」要素なんかも含まれるのかもですね。それにしてもアイルってのは何を意味するのだろうな。I’ll [ = I willの縮約形]なのかaisle(通路)なのか、そもそも英語ではないのかも…。