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スレッドNo.534

うたって案外自己顕示欲が無いんですね

 これまで周囲から持ち上げられて天狗になる描写が幾つかあったように思ったので、ちょっと意外でしたw。本人に自覚は無いけれど、いつの間にかセンター(=リーダー的存在)だと周囲から認められるようになった…というあたりは、何となくのぞみ大先輩と重なって見えるかな。


>アナグマとミツオシエの協力関係の潜在的な主要な側面に関する決定的な証拠(遠隔音声や映像記録など)が不足している

 へぇ~本当ですか。そういや私が小学生の時に読んだ「学研のひみつシリーズ『鳥のひみつ』」の中でも相利共生の一例として漫画化されていましたっけ…まぁすっかり忘れていましたけれどw。こういった「狼の育てられた二人の少女」の現代版みたいな話は、世間に広く認知されていないだけでまだまだそこら辺に埋もれたままになっているのかもしれないですね。


>『性犯罪者の頭の中』

 読了しました。やはりやや長めに語られる、第1章のA受刑者のエピソードが一番興味深かったですね。

 「アルコール依存症や万引きの常習犯の場合はその背後に「多様な動機」があると見做されるのに対し、性犯罪者だけはなぜか性的欲求だけによるととらえられ、「多様な動機」が考えられにくい。(p.50より)」というのは、言われてみれば当たり前なんですけれど、改めて成程なぁと納得しました。「自分の力では性犯罪をやめたくてもやめられない、捕まった時はようやく終わったという感覚が少しあった(p.55,p.60)」というA受刑者の告白が、各種の依存症関連でこれまで耳にしてきた話と全く同じだったことも、性犯罪だけを別枠で論じる根拠が無い事を裏付けていたように思いました。


>そういうことができるご身分
>修行が組織資本によって成り立っている

 光永圓道氏も花園大学時代に薫陶を受けたという佐々木閑氏の著書『集中講義・大乗仏教』によると「出家者は生産活動を一切禁じられているため、生活に必要なものは全て一般社会(在家信者)からの施しに頼って暮らさねばならない」というのが釈迦オリジナルの仏教の教えだそうですから、そういう意味ではこれが「仏教の本来の在り方」なのかもしれないですね(笑)。

 御大の仰る通りこの「定期的に聖者を生み出す古式ゆかしいシステム」は、(不謹慎な物言いかもしれませんが)当事者らが自覚しているかどうかはさて置き、現代の資本主義社会における「宗教ビジネスの一環としてのアドバルーン的役割」を果たす上で極めて好都合なのではと私も感じました。


>最悪なのは空いた時間に仕事を詰め込まれて業務の密度(量)が上がってしまうこと
>AIを前提にした仕事の密度と量を求められる

 ご名答!まさに『資本論』でマルクスが指摘する「相対的剰余価値生産」の実例そのものですね(涙)。


>本屋の小説コーナーがマイノリティーの見世物になってる

 昨今は主要キャラクターの最低でも一人はマイノリティの出自(LGBT・移民・心身の障害・レアな病気の持ち主etc.)に設定されていますものねぇ。物語的に必然性があるのならまだしも、単なるキャラ付けの一つと思しき場合も珍しくありませんし、仰る通り私もいい加減食傷気味ですね~。


>Dr.STONE

 ちゃんと登場人物一人ひとりに見せ場を作ってあげられるのには作者の並々ならぬ力量を感じますね。また二度目の「全世界の石化」が、人類を絶望の淵に陥れた一度目のそれとは対照的に「科学の力で世界に希望を繋ぐ」役割を持たせている構成の妙にも感服しましたw。ある意味『チ。』と目指しているところは同じなんだけれど、両者の後味の違いは何なんだろうなぁw(遠い目)。


>今週の読み掛けの読書(簡易プレゼン)

 ● ニール・スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ(上・下)』早川書房2001
  https://amzn.asia/d/eNpqvbm
  【早川書房によるプレゼン】
  https://www.hayakawabooks.com/n/ncac16bbc6919

 リンク先やWikiにも記載のある通り、今やすっかり人口に膾炙した「メタバース(仮想世界)」や「アバター」の概念および名称の元ネタとなった作品なんだとか。先日ポルンの中の人でSFフリークとしても名高い池澤春菜氏のラジオ番組の中で紹介されていたので。この機会に読んでみることにしました。

 まだ上巻を読んだだけなんですが…うーん、馴染みの無いカタカナ語が氾濫して何とも読みにくい。しかも一つの謎が解決されないまま次の謎が提示されるを繰り返してばかりで、今のところフラストレーション溜まりまくりですw(苦笑)。まして仮想世界の概念がまだ存在しなかった発表当時は、コアなSFファンにおいてすら「ハードルの高過ぎる」物語だったんじゃないですかね(実際長らく絶版だったみたいですし)。

 苦労して読み進めつつ分かったことを纏めると、どうやらメタバース内のアバターに閲覧させることで、そのアバター元の人間の脳を破壊し廃人に追い込むことの出来るコンピュータウィルスを開発(?)した謎の敵組織に立ち向かう物語らしいですね(確かにこの辺り伊藤計劃『虐殺器官』みを感じます)。あと謎多きシュメール文明への言及とか旧約聖書からのふんだんな引用とか、神話と歴史と最新テクノロジーとが交錯するSFならではの壮大なホラ話要素も今後の注目ポイントかもしれませんね。後日下巻も読んでみた上で改めて感想を追加したいと思います。

編集・削除(編集済: 2025年09月08日 23:58)

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