確かに予告映像からは中身が予想出来ませんねぇw
>秋映画
テーマは「短く儚く過ぎ去るからこそ、共に過ごした想い出はそれだけ貴重で、時空を超えて残り続ける」でしょうか。今思うと本シリーズの主人公の苗字が咲良(さくら=桜)なのも、「アイドル(=誰かの推し)で居られる時間の短さ」を暗示させる意味合いを持たせていたのかもしれないですね。
あとはそうですね…異なる生物種間での寿命の違いが生んだ悲劇という観点からすると、こむぎといろはの方に寧ろピッタリ当て嵌まったように思いますが、流石にそれは生々し過ぎたから昨年は避けたのかなぁ(苦笑)。
>個人の悩みをぶつけられてもプリキュアは答える術がない
>それをやり始めると救済コスト(倫理的コスト)が爆増する
そういやふた昔前ほど前に活躍した英国の牧師(今でも保守的なプロテスタント界隈では人気がある)が、同じようなことを述べていましたねぇ(↓)。
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… 説教者は講壇に立って説教するが、そこには個人的な問題をかかえた人たちが集まっている。説教を少なくして個人的働きやカウンセリング、訪問などにもっと多くの時間を使うべきだ、というのが[説教は時代遅れだと主張する人々の]論点です。これに対しても私は、説教を中心的な立場に置くべきだと答えます。なぜなら、真の説教は個人的な事柄を扱うからです。真の説教は牧師の多くの時間を節約させてくれます。…… 礼拝の後、人々が私のところに来て、「メッセージを感謝します。もしあなたが私の存在に気づき、私の問題の核心を知っていたとしても、私のしたかった質問にこれほど適切には答えてくれなかったでしょう。しかし、もう質問しなくてもその答えは与えられました」と言われるまで、私はその問題をまったく知らなかったのです。…… 福音説教こそ人々と説教者とを引き合わせる最善の方法であり、きずなを形成するのです。そして説教者は同情的で理解があり、自分達の特別に困難な問題に対しても洞察力があるという印象を人々に与えるのです。…… このようにただ一度で、また一時に、何十人何百人もの人を[牧師は]扱うことができます。もし彼が問題をかかえている人たち一人一人に会わなければならないとしたら、自分の生活はなくなり、その目的も果せないでしょう。…… 以上のことから、個人的なカウンセリングやそれに類似する活動は、説教を補完する意味はあっても、それの代用となるものではありません。……
(マーティン・ロイドジョンズ『説教と説教者』小杉克己訳 いのちのことば社1992 p.53~57より)。
◆◆◆
説教(仏教なら説法?)が充実していれば、信者当人が自力で悩みを解決する手掛かりを与えるであろうし、同時に牧師(お坊さん)も信者ごとに余計なリソースを割かずとも名牧師(名僧)だとの評判も得られるしで、お互いにWin-Winの関係が築かれるということみたいですね。そういや以前「本人の中で整理し切れていない心的外傷(トラウマ)を無理矢理告白させることは却って逆効果で、他人に読ませることを前提としない日記に心情を吐露させる方が遥かに有益である。」とか何とか、確かこの板で話題になったような…?
>『植物はなぜ動かないのか』
読了しました。中高生向けを意識してなのか、平易な文体で書かれていて読み易かったです。「単子葉植物の方が双子葉植物よりも新しい植物である」とか、「水分運搬システムが旧式な分だけ、裸子植物は被子植物よりも凍結に強い(=だから寒冷地には針葉樹林が分布している)」とかは初耳だったなぁw。如何にも公立中学校の理科の先生(と塾講師)が「授業のネタ本」に使いそうな本でしたね(笑)。
>野草化した葛が大量発生して問題になってる
お盆に帰省した時のことですが、今夏は異常な暑さを反映してか、私の実家周辺の土地でも住まいを侵食しかねないレベルで大繁殖していて驚愕しました。Youtubeとかで「森に呑まれた限界集落を求めて」的な動画ジャンルがありますけれど、私の故郷が「森に還る」日もそう遠くは無いのかなと実感しましたねw(笑い事じゃない)。
>今週の読書
● ホップウッド・ディプリー『ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする』亜紀書房2025
https://amzn.asia/d/2P2IHwK
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何世紀にもわたって、このような家は存在してきたってことを忘れないで。あなたが家を導くというよりは、家があなたを導いてくれると信じるのよ。(著者が知り合った伯爵夫人の言葉)
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俳優兼映画プロデューサーとしてハリウッドにてそこそこ活躍していた著者が、ふとした切欠から自分のルーツに関心を持ち、嘗て栄華を誇るも今や廃墟と化した先祖伝来の城館を再生すべく奮闘するセルフドキュメンタリーです。
ハリウッドの自宅を売却し、英国に移住してまで建物の修復に取り組んでいる訳ですから、普通に考えれば確固たる信念や並々ならぬ覚悟が記されているはずなのですが…うーん、深刻ぶれとまでは言いませんが、文章から伝わって来る著者の人柄が余りにも無邪気かつお気楽過ぎて、余り真剣味を感じさせないんですよねぇ(毒)。実際「訳者あとがき」によると「本書の翻訳を終えた頃の昨年(2024年)11月に、著者の活動に疑念を持った地元の区議会が著者を城館から排除する決定を下し、結果修復作業は止まったまま」なんだとか。著者の動機が単なる売名行為に拠るものなのか、それとも嘗ての名家の末裔たる使命感に突き動かされたものなのかは私には判断つきかねますが、少なくとも保守的と評される英国人とはそこここで軋轢を生じさせ易そうな性格の持ち主であるように映りました。まぁ図書館でスッと借りられるようでしたら暇つぶしに読んでみてもいいかな、という程度の本でしたねw(因みに私は三カ月待ちでした)。
>『スノウ・クラッシュ』
読了しました。最後まで話の展開が何とも分かり辛く、如何にも米国産のペーパーバックらしく容赦ない暴力とエロがこれでもかとばかりに溢れかえったお話でしたねぇ… 結末も尻切れトンボ気味でしたし。
まぁ物語そのものの出来はさて置き、背景となる世界観には少し興味が惹かれました。「国民国家としての求心力を失った米連邦政府に代って私企業やマフィアらが台頭した結果、都市単位に細分化された独立国家が今や全米を覆い尽くし、嘗ての本邦のヤ○ザ宜しく利権を巡って互いに血みどろの抗争を繰り広げている」という設定なんですが、昨今のGAMAMの隆盛とかテスラ社の国政への介入とかを鑑みるに、こちらの方が米国の将来像をある意味示唆しているような気がしました(Facebookが2021年に社名をMetaに変更したのも、この小説が初出の「メタヴァース」から名付けたとのことですが、恐らくこの弱肉強食的な世界観に対するリスペクトもあるように思いますね)。
>水上悟志対談動画
せめて「○分×秒から聴きどころ」とか書いてくれないと、流石に3時間は聴いてられないっすわw。