今年最後の投稿をしておかないと
どうにも気持ち悪くて年が越せない(苦笑)。
>次年度のプリキュアは名探偵
今年のシリーズの売上増要因の一つとして「アイドルモチーフそれ自体がヒットした」のだとしたら『GoGo』以来の2年目突入もアリかなと思っていたんですが、予想外の路線変更をして来ましたね。丸々一年を投じるだけの未就学女児向け&成人女性向けニーズがあるとも思えないテーマだと素人目には感じるのですが。
>「新書」の存在
>無駄を削ぎ落として書かれているので通読・一気読みが容易
>こうした本の存在も日本の読書文化(通読が基本)を支える格好になっているのかもしれません
更にその新書の執筆スタイルのベースには学校教科書があるようにも思います。大人になって改めて文部省採択の中学歴史教科書を読むと、本邦の通史を知るうえで最低限押さえておくべき内容が分かり易くコンパクトに纏められていることに感心することがしばしばですから。だいぶ昔に読んだ英国のそれが扱っていた歴史の範囲が「アメリカ大陸への植民が開始した17世紀初頭以降」に限定され、更に歴史的事実の羅列そのものよりも、ご指摘の通り「議論の起点としての素材提供」を優先するかのような記述がなされていたことに驚かされたものです。
>これ、啓蒙思想かぶれにありがち
>「正しい知識があれば、より良い選択ができるはずだ」
そんな自称「啓蒙思想家」の思想的バックボーンの一つには当然聖書があるはずなんですが…どうも彼らは使徒パウロが書簡の中で「正しい知識があっても良い選択が行えない、つまり“分かっちゃいるけどやめられねぇ”― それが原罪を抱えた人間というものであり、延いては私という惨めな存在そのものだ。だからこそ超越者の一方的な救済がどうしても必要となるのだ。」と力説した“この道”界隈では割と有名な件(『ローマの信徒への手紙』7章7節以下)を忘却してしまっているみたいですね(↓)。
https://www.bible.com/ja/bible/1819/ROM.7.%2525E6%252596%2525B0%2525E5%252585%2525B1%2525E5%252590%25258C%2525E8%2525A8%2525B3
関連して以前一度紹介した「啓蒙思想の落とし子」たる左翼思想を論じた以下の記述も思い出されます。
◆◆◆
佐藤:左翼はきわめて近代的な概念です。…… この左翼、つまり急進的に世の中を変えようと考える人たちの特徴は、まず何よりも理性を重視する姿勢にあります。理性を重視すればこそ、人間は過不足なく情報が与えられていれさえすればある一つの「正しい認識」に辿り着けると考えますし、各人間の意見の対立は解消される、そうした理性の持ち主が情報と技術を駆使すれば理想的な社会を構築することができる、と考えます。
池上:19~20世紀の左翼たちが革命を目指したのも、人間が理性に立脚して社会を人工的に改造すれば、理想的な社会に限りなく近づけると信じていたからですね。
(池上彰・佐藤優『真説 日本左翼史 戦後左派の源流1945-1960』講談社現代新書2021 p.21より抜粋)
>AIが弾き出したただの「提案」を鵜呑みにして「実行」する人間が多数派になる未来
そういや今年の夏頃に「ChatGPTが息子の自〇を幇助した」として米国で開発元のOpenAIを提訴した…というニュースがありましたっけね。数年前の「カーナビのルート案内に従って走行したら車に傷が付いた」との主張でカーナビ製造会社と地図データ作成会社に損害賠償を求めた裁判なんかも思い出します。こんな事例が最早珍しく無くなるような「自分の頭を使って考えるのを放棄する人々が多数派となる未来」が到来しないことを願うばかりですね。
>NHKドラマ『火星の女王』
やっと視聴出来ましたが、どうしてこのタイトルなのかは結局良く分かりませんでしたw(苦笑)。
結末は何と言うか、如何にも“NHKらしい”無難な落としどころでしたね。私のようなSFフリークには脚本的にちと物足りませんでした (物語のクライマックスで開示される“黒い球体の謎”もやや肩透かしでしたし)。
個人的に「嵌まり役」だなと思ったのは、ISDA(惑星間宇宙開発機構)の女性捜査員役(マル)の人で、次点がホエール社の社長サンですかね(他は主人公含め大したこと無かったw(毒)。
>田舎に生まれて、そこで暮らすしかなくて、そこの炭鉱で働くしか他に道がない人だっている
>哲学者を名乗っているくせにこの想像力のなさ
この「想像力の欠如っぷり」は、まんまFラン大学就職チャンネルにて現在絶賛投稿中の『メタバコ』における、闇落ち前の主人公(田中太郎)や、「二層の元締め」である自称“先生(ああああ)”に通じるものがありますね。思えば私も学生時代は自身の「恵まれた環境(社会学者ブルデュー言うところの「文化資本」)」を省みることも無く「成功しない人間は努力が足りない」と公言していましたから余り偉そうなことは言えないのですが、既に最高学府に奉職している人間がこのことに“気付かない(気付けない)”のは流石にナイーヴに過ぎるやろ、と感じざるを得ません。
>改訂版に「遺伝子が意思持ってるわけじゃねーんだよ。タイトルミスってるんだよ」って書いてるみたい
随分前に一度読んだ切りですが、確かにそんな記述があった気がします(流石に再度借り直して読み返す気力はありませんがw)。まぁでもドーキンス自身が「遺伝子が意思を持っている」かのように誤読されても仕方の無いような“紛らわしい書き方”をしていたのもまた事実だったと記憶していますよ(笑)。
>スキミング・スキャニング
2025年1月発表のこんな論文(↓)を見つけてChapGPTで和訳させてみましたけれど「“正しい”文章の読み方などというものは存在しない。特にデジタル時代においては飛ばし読みと精読とを併用するのが内容を理解する上で必要不可欠である。」という極めて当たり前のことしか書いていませんでしたw。
https://www.nationalgeographic.com/science/article/reading-skimming-attention
>今年最後の読書を簡易プレゼン
● 五十嵐律人『法廷遊戯』講談社2020 https://amzn.asia/d/5916TSi
「大の読書好き」の塾生のおススメということで試し読み。著者は現職の弁護士兼作家で本作がデビュー作(ドラマ化もされているみたいですが私は未視聴)。
底辺ロースクールを舞台に「模擬法廷ゲーム」に興ずる“法曹家のタマゴたち”という冒頭部はちょっと『地雷グリコ』っぽいなと思っていたら、あれよあれよという間に作中時間が経過してガチの〇人事件を巡る謎解きへと話が急展開していって驚きました。登場人物らの人物描写が総じて薄味な点と、終盤二転三転する「事件の真相」がややご都合主義的に開示される点を除けば、軽めのタイトルからは想像もつかない中々に読ませる骨太な作品に仕上がっていたように思います。まぁ年始の暇潰しにはうってつけですね…とはいぇ、年末年始にそもそも図書館は開いてませんでしたw(失礼)。