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スレッドNo.621

「2人じゃない。3人で!」

 (↑)ジェットパイセン:「俺は?」

 最長老にも拘わらずしれっとハブられていて草w。やはり222歳がJCグループに交ざるのは厳しいか。

 ところで「僕には後がない」がすっかり口癖になったニジーですが、前回マコトジュエルを2個ゲット出来た時点で素直にアジトに持ち帰っていれば、取り敢えずはその功績に免じてウソノワールとて粛清を猶予したんじゃないでしょうかねぇ。現地映像をライブ配信しているだけに、上司の指示に従わない単独行動は悪手でしかないと思うのですが。


>魔女のパン
>ミス・マーサの最早ファンタジーとさえ言える夢見がちな妄想とその暴走が溢れ出る様は、「魔女」の形容が相応しい様に感じます 

 cosmos様の見解も勿論理解出来るんですが、そうなると原題がWitches’ Loaves(直訳:魔女達のパン)と、わざわざ魔女を複数形にしていることが私には疑問です。

 恐らく著者O・ヘンリー自身には余り深い意図は無く、作中の中年男性が放つドイツ語訛りの罵倒語をそのまま表題に冠したのではないでしょうか(原文の…"Tausendonfer!" or something like it in German.(ドイツ語で「タウゼンドンファー」とか何とか )の件の謎単語Tausendonferを、やや音は異なりますがTausend Teufel(タウゼント トイフェル(=ドイツ語で「千匹の悪魔」)と解釈すれば複数形であることの説明は一応付けられるので)。
【参考:https://okwave.jp/qa/q226335.html#goog_rewarded

 個人的には、あの有名な「地獄への道は善意で舗装されている」の格言をも想起させる、やや皮肉を効かせた新潮文庫版(大久保康雄訳)の『善女のパン』のタイトルの方が好みですね(中坊の時分に氏の訳で読んだので愛着があるというのもありますが)。


>『最後の一葉』とか『賢者の贈り物』とか有名短編多い

 腕っこき刑事の“粋なはからい”が光る『よみがえった改心(原題:A Retrieved Reformation)』なんかもイイですよね。https://www.aozora.gr.jp/cards/000097/files/46342_23166.html なおどなたが出処かは不明ですが、戦前に本作を『改心以上』と大胆に意訳された方がいらっしゃいます。蓋し名訳だと思いますね。https://ameqlist.com/sfh/henry.htm


>木野寿彦『降りる人』[第16回(2025) 小説 野性時代 新人賞受賞作]

 四ヶ月待ってようやく借りられたので一気読みw。選者の一人である辻村深月氏による「この作品の一番のよさは、その「控えめさ」にある」との作品評には強く共感しました。

 何と言っても、主人公の同僚にして唯一の友人であるAVマニア浜野の造形が秀逸ですね。職場の空気は読めない(というよりも読もうとしない)し、協調性皆無で主人公に輪をかけて世渡り下手。加えて工場の期間工という、景気動向次第でいつ何時解雇されてもおかしくない派遣労働に従事しているにも拘わらず、卑屈にもならず開き直りもせず、今の生活に対する心からの満足を表明しつつ堂々かつ淡々と「我が道(AV道)を貫く」姿勢にどこかしら惹かれていく主人公 ― 譬えるなら主人公が島崎で、浜野が成瀬あかりみたいなものかな(どちらも大分薄汚れてはいますが)。それこそ二人で漫才コンビを組む世界線もあったかもしれないw(笑)。

 冗談はさて置き、物語終盤で二人が「なんてことのない海岸線の風景」を眺めながら交わすやり取りはちょっと感動的でしたね(↓)。

◆◆◆

 「ねえ、浜野の言う降人は、どうして降りる人なの?選択することを重視するんだったら、選人とかの方がいいんじゃない?」

 風が吹いた。何か見えないものがせまってくる感じがした。風が通り過ぎると、浜野は答えた。

「降りるってことを意識の隅に住まわせたいんだ。まあ、実際に何かから降りると、だいたい結果はろくでもないことになる。その責任を引き受けながらも、降りるってことを肯定的選択肢として持ち続けたい」

「なんだか難しいね」

 それから、一分くらい海を見て過ごした。やがて、
 
 「生きていい」

 と浜野は言った。「今のお前には誰も言わないだろうから、俺が言う。お前は生きていい」

 波が砕ける音がした。 (本書 p.212~213より抜粋)

◆◆◆

 浜野の言わんとしていることは、アレかな…『カラ兄』でアリョーシャ相手にイワンが熱弁を振るったあの有名な件とシンクロしているようにも思いますね(上手く言語化は出来ませんが)。

―――

「…… たとえじぶんがまちがっていても、おれはこの復讐できない苦しみや、癒せない怒りを抱いているほうがずうっとましなんだ。…… だから、自分の入場券は急いで返そうと思ってるんだ。おれがせめてまともな人間だというなら、できるだけ早くそいつを返さなくちゃならない。だからおれはそうしているわけだ。おれは神を受け入れないわけじゃない、アリョーシャ、おれはたんにその入場券を、もう心からつつしんで神にお返しするだけなんだ」(亀山郁夫 訳)
 

>情報の正確さを目的とするならば、そこは大して重要ではない
>専門書や研究書、実務書の類は私は原典主義を取りません
>誰が書いたかより、それが(今現在)正しいかの方を重視

 自然科学分野であればお二人の仰る通りだと思いますし、人文・社会科学分野でも(御大が例に出されたマズローの欲求段階説のピラミッドのように)発表年が古く先行研究が積み重なっている場合においては、「(現下において)正しいか否か」の判別は(AIに質問するなどして)門外漢でもある程度可能かと思います。しかし比較的新しい学問領域や、同一事象に関して複数のものの見方が出来たりする研究分野では、取り敢えずは「その分野で目下第一人者と目される人物が、著書や講演などで何と発言しているのか」に暫定的に依拠するしかないのではないかと思いますが、その点如何でしょうか? まぁ結局は「第一人者が述べている主張」にせよ「AIに質問を繰り返して得られた回答」にせよ、「個人的に納得出来るのはどちらの方か」が全ての判断基準になるのだろうとは思いますが。

 マズローの例が出たところで序でに私も一つ。宗教改革者カルヴァンが唱えた教義と言えば真っ先に「予定説」[=救いについて神の選びは予定されており、人間のいかなる意志も介入出来ない]が思い浮かびます(手元の世界史の教科書にもそう記述されている)。ところが私の手元にもある全4編80章に及ぶ大著『キリスト教綱要(1559年)』においては、かの「予定(の教理)」に関しては神論やキリスト論、信仰義認などの主教理に大幅な紙数を費やした後に、いわば補助的に言及されるのみです(具体的には第3編第21~24章の4章分。もっと言えば予定説自体カルヴァンのオリジナルでは無く、中世後期の14世紀にカトリックの神学者らが既に唱えている)。予定説を(現在へと至る)改革派神学体系の中心に据えたのは、彼の教説の熱烈な擁護者テオドール・ド・ベーズに拠るところが大きいみたいですね(ネタ元はA.E.マクグラス『キリスト教神学入門』教文館2002より)。

>今週の読書
 ● 似鳥 雄一『税と権力 ―中世人はどうして税を払うのか―』
  https://amzn.asia/d/05v3rBtu

 成程、分からんw(苦笑)。

 日本の中世期で税の問題を扱うと必ず税の徴収場としての荘園がセットで付いて来ますが、毎度ながらこれが何とも分かりにくいw(馴染みの無い地名の数々・時代によって変遷する役職名のオンパレード・乏しい記録資料etc.)。著者の主張をざっくり纏めると「荘園で働く百姓らは、それが神仏の加護(=呪力)であるにせよ具体的な武力の裏付けを伴う安住の保障であるにせよ、荘園領主に対し何らかの“見返り”を求めて納税していたのであって、決して常に一方的に収奪されるままだった訳では無い。一揆までは起こさずとも減額交渉のため領主宅に押し掛けたり、税金の使途にもの申す事例すら存在した。」ということのようです。

◆◆◆

 荘園の歴史を最後までみてくるとわかるのは、中世人が税を払ううえで重要なのは、誰が税をとりに現場に姿を現すかということであった。住民が望んだのは、本所や領家の組織に属する人物が実際に荘園にやってきて、現地の実情をみて、人々の声を聞いて、それらに適切に対応し、領主としての責任を果たすことであった。…… 中世前期の荘園では、その出自によっては、預所が領主の在地性を担う存在となった。中世後期には、預所が実務から離れがちになり、代官が現地を任されることが増えた。直接経営が困難な遠方の荘園では、経営の外部委託と納税の定額契約へ、移行が進んだ。そうして経営者が楽をして高い収入を得ようとすればするほど、経営は破綻に近づいていったのである。…… 税を払う者と運用する者とがじかに顔を合わせる関係をつくることが、中世という時代にあっては有効な手法だった。税が貸借に近いものであるからには、「納めれば保障で返してくれる」という信用を、住民に顔をみせつつ構築することが、領主の立場としては大事だった。いわば、税にとって重要なのは「顔のみえる権力」だったのである。(本書p.283~p.285より抜粋)
 
◆◆◆

 現在で言うなら立候補者が「ドブ板活動」で地道に有権者の心を摑む努力を怠らない―みたいなものかな。結局「人と人との繋がり」が何よりも優先されるという点は、今も昔も変わりは無いみたいですね。


>勇者のクズ
 
 作劇的には「溜め」の段階なのかもしれませんが…それを差し引いても全体的にどこかしら展開がモタついているという印象ですかねぇ(苦笑)。

編集・削除(編集済: 2026年03月09日 20:00)

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