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スレッドNo.684

四人目はくれあ嬢でほぼ決まり…かな

 エピソード的にエクレール変身時の口上「解き放て!内なる真実の香り」にも符合しますしねぇ。あとメタ的なことを言うと、四人の中で変身後に一番「話が広がりそう」なのがくれあ嬢かなというのもありますね。


>天幕のジャードゥーガル
>主人公が奴隷なのは創作
>奴隷という身分によって~他のキャラとの対比にもなる設計

 この『ユリイカ』の特集号は偶々私も図書館で目にしていたので、私も対談部分にだけ目を通していました。当たり前ですが如何に史実ベースとはいえ創作物ですから、作中描写を全て「実際にあったこと」だと受け取るのは危険ということですね(有名どころでは「司馬史観」でしょうか)。この点については『天は赤い河のほとり』の作者も対談本(↓)の中で「私の仕事は少女漫画を書くことなので、史実よりもエンターテインメントの方を優先する(p.26)」と述べておられますね。

 ● 大村幸弘・篠原千絵『ヒッタイトに魅せられて 考古学者に漫画家が質問!!』
  https://amzn.asia/d/00chmjz5

 それはそうと、流石に天下の山川出版社が出しているだけあって、この対談本は中々マニアックで面白かったですよ。そもそも篠原氏自体がいわゆる“玄人はだし”ですから、アナトリア考古学研究所現所長の大村氏にぶつける質問一つひとつにキレがありますし、応ずる大村氏もノリノリで返答されているのが傍目にも窺えるので読んでいて楽しいです。「現地の人々とWin-winの関係を築くために研究者が持つべき心構えとは何か?」といった発掘哲学的な様々な“裏話”も含め、ヒッタイト研究の最先端を手軽に知れる一冊としてオススメですね。なお読まれる際は先に以下の史実を押さえておくと理解が深まるように思えます(↓)。

◆◆◆

 原住地とされる中央アジアや南ロシアより前二千年紀初頭に移動を開始したインド=ヨーロッパ語系民族は、他の民族も巻きこんでオリエントに波状的に侵入した。馬(オリエント世界に初めて登場)にひかせた戦車で編成された彼らの軍隊は、そのすぐれた機動力をいかして先住民をつぎつぎに撃破し、各地に征服国家をたてた。これによって、エジプトも含めてオリエントの各地方の接触が促され、ひとつの世界としての古代オリエントが形成される道が開けた。

 まず前19世紀ころに小アジアのアナトリア高原に移動した一派は、先住諸民族を従えてヒッタイト王国Hittiteをたてた。前1650年ころにはハットゥシャHattushaを都とする強力な帝国に成長し、前16世紀の初めには古バビロニア王国と争ってこれを滅ぼした。最盛期は前14世紀で、南進してミタンニ王国・エジプト王国と抗争した。なかでも前13世紀の初頭、北進してきたエジプト新王国のラメセス2世と、シリアの覇権をめぐって争ったカデシュの戦いKadeshは有名である(注:戦いが引き分けに終わったあと、両国の間で講和条約が結ばれた。対等国家間の国際条約としては現存する世界最古のものである)。

 彼らが軍事的に強大化したのは、馬と戦車に加えて鉄製武器を使用したことによる。前12世紀初めに、当時東地中海全域を巻きこんだ民族大移動の波の中で、バルカン方面から来襲した民族によって滅ぼされたが、これ以降、それまでヒッタイトに独占されていた製鉄技術が、オリエント各地に普及するようになった。
 (『改訂版 詳説世界史』山川出版社p.19~20より抜粋)

◆◆◆

 因みに引用文中のインド=ヨーロッパ語系民族の末裔は、その名の通り現代ヨーロッパのほぼ全域に散らばっているためhttps://www.y-history.net/appendix/wh0101-022_1.html、彼らにとってヒッタイト帝国が存在したアナトリア半島は自身の民族的ルーツを指し示すものとして特別な思い入れがあるのだそうです(映画『インディー・ジョーンズ』シリーズもその延長線上にあるんでしょうねぇ)。従って大村氏が発掘し始めた40年ほど前は欧米の発掘隊らから「(民族的・言語学的に何の縁もゆかりも無い)日本人ごときが、なんでここで発掘するんだという敵意のようなものを感じるほどでした(p.74)」らしいです。

 『天幕のジャードゥーガル』の時代から更に遡ること2500年以上前の古代史ではありますが、今期のアニメ2本を切欠として、それまで兎角一括りにしがちだった中近東に対する解像度が少しばかり上がった気がして、個人的には嬉しいですね。


>モンゴル軍が人材優先の考えで「使える者は使え」だった
>教育を受けた女性は価値が高く秘書官や書記官として登用される例があった

 旧約聖書でも幾つか事例があります(ユダ王国滅亡後にペルシア王国のクセルクセス1世の王妃となったエステル(『エステル記』)、男性なら新バビロニア王国のネブカドネザル2世に重用されたダニエル&王族貴族の子弟3名(『ダニエル書』etc.)し、インド最初のイスラーム王朝の呼称はそのものズバリ“奴隷王朝”(1206~1290)ですし、オスマン帝国にもイェニチェリなる奴隷からなる強力な歩兵軍団が居ましたしhttps://www.y-history.net/appendix/wh0803-036.html、ユーラシア大陸全域で時代を超えて行われていた慣習だったのかもしれないですね。


>ボブスレー

 そういや昔、町工場がボブスレー開発に携わって…とか何とか聞いたなぁと思ってググってみたら、15年越しのプロジェクトで未だ継続中みたいですね(↓)。
 https://www.shitamachibob.tokyo/


>『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』
>現代の日本人は資本主義経済の土台の上で生きています。だから本書のタンザニア人のような世界観で生きることはほぼできないでしょう。我々の世界は便利だけどどこか息苦しい。互酬性が重荷になる。けどそれをある種金銭で解決している。お金を払うことでそれをサービスとして授受し、精神的な負担を軽減している。逆に本書のタンザニア人は彼らの世界観の上に資本主義経済を取り入れ互酬性を補完している。

 
 読了しました。(↑)大変納得のいく纏めですね、有難うございます!本書を読みながら私は以前に読んだ故・山本弘著『詩羽のいる街』を思い出しました(勿論ボスのカラマは詩羽のように善意からではなく、あくまでもビジネスの一環として行動している点において違ってはいますが)。まぁ私は大多数の日本人同様、生きていく上での多少の息苦しさには目をつぶって、「貸し借り無し、後腐れ無しの金銭的解決」の方を選択しますねぇ(笑)。

 まぁでも国連によるとアフリカ大陸の人口は、2100年には現状から30億人程度増えると予測されているみたいですから、数の論理としては本書でのタンザニア人コミュニティに代表される「互酬性をベースとする資本主義経済」が世界標準(の一つ)となる日も近いのかもしれませんね。


>右京(弓使い、ソナーマン)の扱い
>言うほど頭いい描写あったか

 創作物において「聴力が鋭敏=賢者(人格者)」扱いがテンプレ的にあるからかなぁ…なんて思ったり(『サイボーグ009』の003号とか、ジョジョ第3部のンドゥールとか)…そういやかの『西遊記』にも、千里眼と対になる特殊能力の持ち主として順風耳なるキャラが登場していますね。賢者かどうかはよくワカランですがw(物語冒頭で千里眼とともに玉皇大帝に孫悟空の誕生を告げる役回り)。


>ノダカズキ『自然はスゴイ』

 読了しました。各種トピックもさることながら、日常生活と関連付けて読者の興味を惹きつけんとする“フック作り”が巧みですねぇ。聡明な塾生(中高生)に勧めてみても良いかもしれません。

編集・削除(編集済: 2026年07月13日 16:40)

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