長文回避の為、分割。
>育児の時間。
半分くらい読みましたが、概ね好意的な評価が多いので普通に羨ましかったですね。
自分は反復学習と暗記が苦手だったので余計に。
かめはめ波云々も要はその年齢と興味に合った教え方をすれば、結構な論理的思考力(とそれに必要な知識)は身に付くんじゃないか?って話で、「育児の時間。」を読んだ限り、子供の興味を掻き立てる事には長けている様に見えました。
知識を身に付ける為の道具や環境も、学校設備に関しては何処の学校も同じ様なものだそうですし。
採点に至ってもいきなり論文クラスが要求されているとは思えなかったです。レポート用紙を加工してグレードAを取った話も、そりゃそこまで凝れば評価しない訳にはいかないし、だからといってAを取る為の必須条件とは思えない。何なら何年かに一人そんな凝り性の子供がいたと考えた方が自然だと思います。(或いは子供の自由研究に親が手を出す様なノリでできたレポートである可能性。)
「みにろま君とサバイバル」の出版日を見れば、「育児の時間。」は昔(余裕があった頃)の話で、英語を教える専用の教師が付いたり、上位の私立校が留学生の受け入れに熱心で受験の為のハードルが下がっていたり、学費が高ければ奨学金が出たり、セーフティネットさながらの底辺の子供をターゲットにした名門校があったり…といったサポートは今では受けられないのかも知れませんが。
それにしたって英国の教育システムは、(教師が嫌になって離職する程)しょっちゅう二転三転するというなら、サポートが受けられないのも一時的なものかも知れませんし。
お上が「読み・書き・計算」の底上げに必死になって、それに基づいたテストを数回行い、その結果が学校の評価に繋がる…という構造からも、「できない子は放置」には眉に唾を付けたくなります。
自習をしっかりする様に指導する程度しかフォローしないのかも知れませんが、そこまできたら子供本人の問題だと思いますし。
底辺校の崩壊っぷりにも、銃刀法などの治安維持に関する日本との違いも考慮しなければならず、一概に教育の所為とも言い難い。
「階級差による分断」ぐらいじゃない?日本と比べて明らかに窮屈な思いをさせられるのは。まぁ、日本にしても有名進学校から東大に入るプロセスを経なかった人らは肩身が狭いようですが。(そういう人達用のサークルがある程)
そしてそのサークルが必要な環境かどうかは実際に入ってみないと分からない。
日本人は基礎学力を身に付けてからその使い方を学ぶパターンに慣れ親しんでいるから、知識と使い方を並行して身に付けていくタイプの学習方法には現実感が湧かないのかも知れませんね。
余談ですが、以前関わった事のある英国出身のALTは、「イギリスの教師は給料が安いからなり手がいない」とか「家庭教師が来てもYouTubeばかり見て勉強してくれない生徒がいる」とか言ってましたねw
そういう親しみもあるし、親英派で勉強不足な僕から見れば、いっしゅうさんやこの道の者さん達とは別の意味で、日本もイギリスも大差ない様に思えます。