御隠居と馬さん(とシュウさん)の会話
---日曜朝---
馬さん『おはようございます。御隠居いらっしゃいますかぁ』
御隠居「おっ、その声は馬さんかい。じゃぁ、勝手に上がっておいで」
馬さん『へい、へい、勝手知ったる他人のお家ってねっ』
『御隠居、おはようございます』
御隠居「はい、はい、馬さん、おはよう」
「おや、お連れさんかい」
馬さん『へぇ、アッシの中学時代からのダチで渾名が尻馬っていいやす』
御隠居「尻馬?さん・・・ですか」
馬さん『へぇ、アッシは名字の頭に馬が付くんで先馬』
『コイツは名前の最後に馬が付くんで尻馬』
『そう呼ばれてました』
御隠居「尻馬は不味いね」
「名前の終りに馬か」
「だったら終でシュウさん。ここではシュウさんと御呼びしようか」
シュウ〈ありがとうざいます〉
〈流石は御隠居さん。良い呼び名を考えてくれますね〉
馬さん『あったりめぇよ。御隠居は俺らとは人間の出来が違うの』
『俺も今日からオメェをシュウと呼ぶ事にするよ』
御隠居「まぁ、兎に角、御茶を入れようかね。少し待ってておくれ」
馬さん『御隠居。御茶請けは持参していますからご心配なく』
御隠居「ありがたいね。楽しみだねぇ」
---寸の間経ちました---
御隠居「はい、お待たせ」
馬さん『御茶請けには苺大福と蜜柑大福をお持ちしました』
シュウ〈私は海苔巻きアラレをお持ちしました〉
御隠居「気を使って貰ってすまないね」
馬さん『いやいや、今日はウインズ代わりに使わせて貰うつもりですからその位はしないといけやせん』
御隠居「ウインズ代わりかい」
馬さん『へぇ、寝ぼけたじじいさんのところの茂さんたちが楽しそうでしたから』
『三人寄れば文殊の知恵といいますから良い結果が出るかもしれません』
御隠居「うん、分った」
「確かに少し趣を変えてみるのは良いかもしれないね」
馬さん『で、早速なんですが』
『話題になっている大谷翔平選手の嫁さん』
御隠居「あぁ、田中真美子さん」
「いや、大谷真美子さんと呼ぶべきか」
馬さん『で、土曜の田中姓の調教師と騎手なんですが』
御隠居「成程、田中姓かぁ」
馬さん『田中克典調教師が⑥人気7着・⑤人気1着・⑭人気14着』
『田中博康調教師が⑨人気3着・⑩人気5着・⑪人気10着・⑪人気15着』
御隠居「買い方が問題にはなるが悪くないか」
馬さん『はい。そう思います』
『後の二人は一鞍づつで土曜は馬券になっていません』
御隠居「土曜で終わりか日曜もあるのか・・・だね」
馬さん『アッシは土・日1鞍づつの田中剛調教師』
『どっちも8枠15番です』
『土曜⑫人気11着で日曜は現在⑥人気です』
御隠居「田中克典調教師が⑥人気7着だが」
馬さん『但し、同枠②人気が2着です』
御隠居「この後、⑤人気になれば単勝もある・・・のかな」
馬さん『同枠にスプリングデイという人気薄がいますからスプリングSにも繋がるんじゃねぇかと思うんですが』
御隠居「良いね。良いね。馬さん良いよ、それ」
馬さん『馬の名前がアムンラー』
『アムラーを含んでいますから前から気になっていた馬なんですよ』
御隠居「よし、乗るよ、馬さん」
馬さん『おい、シュウ』
『食ってばかりいねぇでオメェも何かいえよ』
シュウ〈私は中京4R6枠12番チビノシエラザードか同枠がいいんじゃないかと思うんですが〉
馬さん『えっ、どうしてなんだ』
シュウ〈昨日は中山3R6枠11番ゴールデンモモコが⑥人気11着〉
〈その後、中山9R7枠8番マルチャンに丸田恭介騎手が乗って③人気6着〉
〈但し、1着6枠6番②人気で3着6枠7番⑨人気〉
馬さん『成程なぁ、日曜に6枠のチビ丸子が来るってぇんだな』
『どうでしょう。御隠居』
御隠居「いいんじゃないか」
「現在⑮人気の単勝万馬券か」
「狙ってみたいな」
馬さん『同枠も現在⑥人気なら買っといた方が良いんでしょうね』
御隠居「そうだね。同枠もあるね」
「何か今日は行けそうな気がして来たよ」
「後は汗血馬さんが昨日飲み過ぎで使い物にならないかもしれないというのが心配だね」
~はい、何とか頑張ります~
~お後が宜しい様で<(_ _)>~