－－－土曜の朝－－－

馬さん『おはようございます。御隠居いらっしゃいますかぁ』
御隠居「おっ、その声は馬さんかい。じゃぁ、勝手に上がっておいで」
馬さん『へい、へい、勝手知ったる他人のお家ってねっ』
　　　『御隠居、おはようございます』
御隠居「はい、はい、馬さん、おはよう」
馬さん『済みません。朝から押しかけて』
御隠居「いや、それは別に構わないんだが何かあったかい」
馬さん『はい、大事な事に気付きました』
御隠居「まぁ、御茶を入れよう。少し待ってておくれ」
－－－寸の間経ちました－－－
御隠居「はい、お待たせ。御茶請けはまだ山吹が残っているからそれでいいかい」
馬さん『はい、勿論です』
御隠居「で、大事な事って何だい」
馬さん『はい、中山１Ｒ６枠11番チャンミコチョロンなんですよ』
御隠居「うん、複勝を買おうと思っていた所だけど」
馬さん『いや、ちょっと待って下さい。アッシの話を聞いてからにして下さい』
御隠居「うん、分かった」
馬さん『昨日家に戻ってこの馬の成績を見直していたら重要な事に気付きました』
御隠居「重要な事。さて、何だろう」
馬さん『今年に入っての２戦ですが、どちらも一つ外が馬券になっています』
御隠居「ちょっと確認させておくれ」
　　　「２走前の２月11日東京牝馬未勝利Ｄ1600ｍは自身７枠14番で１着８枠15番ウエヲムイテゴラン②人気」
　　　「前走２月24日阪神無冠未勝利Ｄ1800ｍが自身３枠３番で２着４枠４番シェアホルダーズ④人気」
馬さん『御隠居が御子左家の話をしたのが１月24日なんですが』
御隠居「ほう、その後からこの馬の外、つまり左が馬券になっているのか」
馬さん『それで昨年の３回中山３日１Ｒ３歳牝馬未勝利Ｄ1800ｍを調べたんですよ』
御隠居「あぁ、汗血馬さんがよくやっているヤツだ」
馬さん『14頭立１着７枠12番①人気なんですが同枠11番⑭人気なんです』
御隠居「えっ、チャンミコチョロン少し前に見たら⑭人気だったけど」
馬さん『今はどうなってますか』
御隠居「ちょっと待っておくれ」
　　　「あっ、⑯人気になっている」
馬さん『最低人気ですね』
御隠居「うん？あぁ、そうか、そういう事か」
馬さん『はい、買うなら同枠12番リフレインの方じゃないですか』
御隠居「馬名が繰り返し使われるメロディだものね」
馬さん『コッチの単複でどうでしょう』
御隠居「よし、そうしよう」
馬さん『⑭人気の同枠も気になりますが』
御隠居「じゃぁ、それは直前まで確認して複勝を少しだけ買おう」
馬さん『アッシの早飲み込みじゃないといいんですけどね』
御隠居「例えそうだとして外れても納得づくだよ」
　　　「恨み言はいいやしないよ」

～私も乗らせて頂きます。外れても文句は言いません<(_ _)>～