汗血馬:AI様と担当者Nさんの会話
―――昼休み―――
AI様『Nさん、何だか浮かない顔していますね』
Nさん「うん、公開抽選会の評判が悪いだろう」
AI様『はい、冗長でツマラナイという意見が多いですね』
Nさん「俺に任せてくれたらなぁ」
AI様『何かよい演出がありますか?』
Nさん「まず、長澤まさみにも来て貰わないとダメだよな」
AI様『それは、言えますね』
Nさん「それで4×4マスのボードを1つ用意する」
「1マス1マスに3人の内の誰かの名前が書かれているもの」
AI様『3名だと割り切れませんが』
Nさん「一つはラスカードだ。最後に残ったヤツは引かなくてもいいからな」
「マスを選ぶのは、女子アナが各テーブルを回って聞けばいいの」
AI様『そうですね。登壇させるのは無駄に時間がかかりますね』
Nさん「それと馬を選ぶのも時間の無駄だろう」
「人気投票が高い順にすればいいんだよ」
AI様『確かにその方が無駄な時間が少なくて済みますね』
Nさん「折角のゲストなんだからさ。やはり馬番を引いて貰わないとダメだよな」
AI様『そうかもしれませんね』
Nさん「まぁ、余興の要素を入れたいのならばだね」
AI様『入れたいのならば?』
Nさん「御三方の名前が書かれたボードを各5つ用意する」
AI様『はい、それで』
Nさん「そこには、寿司ネタを書いておくのさ」
「あぁ、ラスカードは、ローストビーフな」
AI様『えっ、あの事件が思い出されますが』
Nさん「あれは、ネットで随分と話題になっていたからなぁ」
AI様『でも、社台の方が怒るんじゃないですか』
Nさん「いや、社台の方は洒落が分かっているから大丈夫だ」
AI様『そうですかね』
Nさん「それと会場にファンの方も来ているよな」
AI様『多分、そうですね』
Nさん「会場に来ている方には、予め寿司ネタ予想をして貰っておくんだな」
AI様『それで正解数に応じて商品が貰える』
Nさん「そういう事さ」
AI様『それなら会場がもっと盛り上がるかもしれませんね』
Nさん「そうなんだ。会場が盛り上がらないとダメなのよ」
「それに視聴者プレゼントにもいいんじゃないか」
AI様『それは面白いかもしれません』
Nさん「それにさ。寿司ネタがサインだっていう人だって出て来ると思うんだ」
AI様『えっ、だから、サインなんてありませんよ』
Nさん「あろうがなかろうが、それはどうでもいいの」
「それが予想のネタになればいいんだから」
AI様『まぁ、それはそうですが』
Nさん「それはそうですがじゃぁないの。そうなんだよ」
「競馬はエンターテインメント。楽しんで貰わないとダメなのよ」
Ai様『Nさん、なんだか変わって来ましたね』
Nさん「男子3日会わざれば。だろうよ」
AI様『でも、毎日お会いしてますが』
~お後が宜しい様で~<(_ _)>