ボーイ・アルトの名手は珍しい
映画『カラオケ 行こ!』のレポートは、どこまで書いてよいか迷いました。観た人だけにわかる話ですが、「終始裏声が気持ち悪いです。」は、努力と工夫によって修正のしようがあっても、「カスです。」は、どう修正すればよいのでしょうか?
こんなことめったにないのですが、この映画の公式ビジュアルブックを買っちゃいました。岡聡実役を演じた今(映画撮影時の1年後)の齋藤潤にはそれほど興味ないのですが、どんなジャンルでもいいから、2~3年前の斎藤潤の歌声を聴いてみたいなと思ったりして・・・
このホームページでも、「映画」のコーナーで、変声期を扱った作品を採り上げています。日本では、『独立少年合唱団』ぐらいですが、外国では、『青きドナウ』『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』『アーモンド(原題「Byeonseong-gi(変異)』などいくつかあります。しかし、『カラオケ 行こ!』は、それとは違う角度から、少年の変声期を描いた作品です。
ミュージカル『ビリー・エリオット』の再々演子役メンバーも決まったようです。今回のビリー役は、幼い時からバレエをやっていた少年たちが選ばれたようです。ビリー役もマイケル役も一生で1回ではありませんが、数か月間の間しかできない役です。
映画『無法松の一生』(1943)の学芸会で澤村アキヲ(長門裕之)演じる吉岡俊雄が唱歌「青葉の笛」が歌ったシーンは、戦後GHQにより、それを含む一部が削除されました。しかし、稲垣弘監督は、完全版を撮るために1958年にリメイク版を製作しましたが、この吉岡俊雄役の子役の名前が不詳です。
また、『男はつらいよ 寅次郎真実一路』の中で歌われた「里の秋」も、なかなかよい歌を歌っていますが、歌っている子役の名前が不明です。ご存じの方は、ぜひ情報提供をお願いします。
今回採り上げたマイケル・バネットは、ボーイ・アルトですが、世界のソリストの中で、ボーイ・アルトの名手は、ペーター・シュライアーをはじめ、ボーイ・ソプラノと比べてわずかです。ただ、古典的な宗教曲よりも、現代的な歌にあった声質です。
マイケル・バネット 「シューベルトの野ばら (Heidenröslein)」
マイケル・バネット 「ダニー・ボーイ(Danny Boy)」
マイケル・バネット 「さあ、お嬢さんもお嬢さんも(Come Lasses And Lads)」
マイケル・バネット 「ダウン州のスター(The Star of the County Down)」
マイケル・バネット 「柳の歌 (The Willow Song)」