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スレッドNo.200

少年が主人公のテレビドラマの主題歌(その2)

 昨日紹介した「花は桜木人は武士」や「ブルー・スカイ・マーチ」は、現実に今歌われておらず、その歌を歌っていた少年たちも今では50代ぐらいではないかという声が返ってきそうです。しかし、それならば、愛好されているクラシック音楽は、主として20世紀前半までのものがほとんどです。クラシックファンの高齢化という問題は、かなり前から言われています。確かに、NHKでは、EテレやBSでクラシック番組を放映していますが、民放でクラシック番組は、かつてはありましたが、現在はほとんどありませんし、あっても早朝の放送です。しかし、それを伝えるメディアがYouTubeチャンネルのように変化して残っていくのではないかと思っています。

 先月に続き、年代を追って、少年が主人公のテレビドラマの主題歌を紹介します。なお、昭和34(1959)年は、皇太子殿下(現上皇陛下)のご成婚やプロレス人気もあって、テレビの普及率が爆発的に高まった年でもあります。
 テレビは日本の戦後復興の象徴のひとつとして普及していった昭和28(1953)年にはじめて日本国産のテレビが販売され、同年にNHKと日本テレビが日本で初めてテレビ放送を開始しました。当時のテレビは非常に高価だったため、テレビを持つのは一部の富裕層だけであり、そこに近所の人が集まる形になっていました。(それは、地域のコミュニティがまだ健在であったということにもつながっています。)
また、繁華街や主要駅などに設置された街頭テレビには、プロ野球やプロレスを観る人で賑わいを見せました。
 当時のテレビの普及率は8%弱でしたが、昭和33(1958)年には10%を超え、翌昭和34(1959)年には24%近くとなったそうです。これは、昭和34(1959)年4月10日の当時の皇太子殿下と美智子妃殿下のご成婚パレードの放送を機に、テレビの普及が全国的に一気に広まったものと言われています。そして、昭和40(1965)年には全世帯の9割がテレビを持つに至りました。これは、昭和39(1964)年の東京オリンピック開催が大きかったのでしょう。
 その代わり、映画が斜陽産業となってきました。しかし、映画はテレビではできない質の作品を上映することや、シネコンという劇場の形をとることで生き残ってきました。

昭和34(1959)年
『鉄腕アトム (実写版)』 (上高田少年合唱団) 


『矢車剣之助』 (上高田少年合唱団) 

『鉄人28号』(ラジオドラマ)(上高田少年合唱団) 

『少年猿飛佐助』(アニメ映画、主題歌「猿飛佐助」)(上高田少年合唱団)

『少年ジェット』(藤沼一美 大道寺重雄 ビクター児童合唱団) 

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