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スレッドNo.203

あいざき進也と渡辺茂樹の歌声はボーイ・ソプラノか?

 あいざき進也の歌の動画には、「キャー」という少女観客の叫び声が入っているものもあるので、歌に集中できるものを選びました。あいざき進也は、67歳の現在も歌い続けていますが、同じキーで歌っています。従って、もともと高音に恵まれていたと言えるでしょう。なお、「あいざきしんや少年」という題名の付いたのど自慢番組に出演した少年の歌声は、本人ではありませんが、変声前のボーイ・ソプラノということで、比較のために掲載しました。

「気になる17才」


「恋のリクエスト」

「君のハートに火をつけて」


あいざきしんや少年「セクシーレディー」


 あいざき進也の場合は、変声後の歌声がこういう声ですが、1960年代後半に流行したグループサウンズのザ・ワイルド・ワンズに途中から当時16歳の渡辺茂樹が参加して「バラの恋人」のソロを歌ったとき、この少年は、変声期を迎えていないのではないかと騒がれましたが、ファルセットを駆使していたようです。(今見たら、喉仏が出てるのがわかります。)
「バラの恋人」 

「バラの恋人」は、映画『愛するあした』の挿入歌として歌われており、Amazon Prime Video(会員の方に限りますが)ならば、無料で視聴できます。

 なお、ファルセットを駆使した歌唱法については、他の音楽ジャンルにもありますので、改めてお届けします。

 『少年ジェット』(藤沼一美 大道寺重雄 ビクター児童合唱団)を聴いて、ビクター児童合唱団とビクター少年合唱隊の違いについてメールをいただきました。
 戦前からある日本ビクター兒童合唱團が、戦後ビクター児童合唱団になったのではないでしょうか。この点について、よくご存じの方は教えてください。
 ビクター少年合唱隊は、昭和36(1961)年に東京都内の小学校4~6年生の男子で構成、新しい音楽教育の要望にあった少年合唱隊をという主旨で設立されました。その後、隊員は小学校1年生から募集するようになり、最大時は120名を越える大所帯であったといいます。 
 従って、同じ会社が運営した男女混合(ほとんど女子)のビクター児童合唱団とは違います。ビクター児童合唱団は、童謡歌唱の女子の声が耳につき、団員はほとんど女子ではなかったかと思います。いずれにせよ、歌声が全く違います。いぜれにせよ、ウィーン少年合唱団の来日によって、大正時代以来伝統的に日本にあった可愛らしさを強調した平べったい「童謡発声」からの脱却というのも、当時の少年合唱団(隊)の課題ではなかったかと思います。

本ホームページは、クラシック音楽だけが尊いという考えで運営しておりません。その周辺や他のジャンルの音楽でも、子どもの歌声やファルセットを使う音楽は、カウンター・テノールを含め採り上げます。

 黒田恭一(1938~2009)という音楽評論家がおいでした。彼の評論は文学的であり、音楽を独自の「魔法の言葉」で描写することに成功していました。彼の文章は読み手に音楽の世界を感じさせ、作品の背後にある情熱やドラマを伝えていました。また、多くのクラシックの音楽評論家は、クラシック音楽だけを取り扱い、またそれを尊いとする傾向がありましたが、黒田氏は、難解な専門用語を避け、親しみやすいスタイルで音楽を紹介することで、クラシック音楽初心者や、時々はクラシック音楽も聴くという程度の層に向け、多くのクラシック音楽やその周辺のジャンルの音楽・演奏を親しみやすく紹介し、音楽を楽しむ層の裾野を広げる功績がありました。本ホームページも、その精神を引き継ぐつもりです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年06月29日 06:12)

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