ファルセット(裏声)を使った歌唱は世界的に存在する
子どもの頃、和田弘とマヒナスターズのムードコーラスで、メンバーに女の人はいないのに女声?が聞こえてくるのが不思議でした。これは、メンバーの佐々木敢一(ウクレレ担当)がファルセット(裏声)を使っているためでした。このように、ハワイアンには、ファルセット(裏声)を駆使した歌唱法があります。
和田 弘とマヒナスターズ 「泣かないで」
和田 弘とマヒナスターズ 「お百度こいさん」
ファルセット(裏声)を使った歌唱としては、スイス・オーストリアのいわゆる「アルプス地方」のヨーデルも挙げられます。全部がファルセット(裏声)ではなく、組み合わせて歌われます。日本では、ウィリー沖山がその第一人者ではなかったでしょうか。
ウィリー沖山「山の人気者」
ウィーン少年合唱団も、最近の来日公演ではあまり披露しませんが、ヨーデルを歌って、何人かが民族衣装に着替えてダンスを踊ることもあります。
映画『野ばら』より「ヨハン大公のヨーデル」
日本の青森県の民謡「ホーハイ節」にもファルセット(裏声)が使われています。
中村滉己 「ホーハイ節」