呉少年合唱団にゆるキャラ「呉氏(くれし)」登場
第61回呉少年合唱団定期演奏会には、開幕前に新原芳明市長も激励に来られていましたが、スペシャルステージの「君くれハート」という地域のオリジナルソングには、市のゆるキャラ「呉氏(くれし)」も登場。呉氏の下半身を黒のタイツにしたら、呉少年合唱団の小4~研究生の制服にそっくり。指揮の木村先生とダンスする姿は、笑えました。
呉少年合唱団の定期演奏会を鑑賞して、コロナ禍は世界のあらゆる音楽活動を阻害していることを痛感すると共に、その中で頑張っている一つでも多くの「よいもの」を見つけなければならないと思いました。
この日は、高学年ステージで「キーウの鳥の歌」が、歌われました。今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2022ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10の一つに、「キーウ」が挙げられましたが、そもそも、「キーウ」は、新語・流行語でしょうか?ソ連時代から使われていたロシア語読みの「キエフ」から本来のウクライナ語である「キーウ」に戻しただけではないでしょうか。近年の流行語大賞は選考委員の意向や好みが透けて見えるし、国民一般の意識とはかなり乖離があるようにも感じますが・・・。ロシア民謡の好きな人は、以前より「キエフの鳥の歌」と表記された歌を知っていたかもしれませんが、今こそ、ロシアとウクライナの歴史に目を向ける必要があると感じます。映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見れば、その関係の一端はわかるはずです。また、ムソルグスキー作曲による『展覧会の絵』の終曲『キエフの大門』も、これからは、『キーウの大門』と呼ばないといけないかもしれません。
呉市は、今年市制施行120年と言いますから、日露戦争直前の明治35(1902)年のことになります。私の曽祖父が呉に居住していたのは、 呉鎮守府開庁以後ですが、まだ呉市にはなっていなかったのではないかと考えられます。
コーラスユニットには、クラシック系(クラシカル・クロスオーバーも含む。)だけでなく、ポップス系もあります。そこで、新コーナーを作りました。
オズモンド・ブラザーズ(オズモンズ)、半世紀前、すごい人気だったなあ。しかし、今、どうしているんだろうという想いは、ずっとありました。そこで、ネットで検索して初期の映像を見つけたり、かつてのファンが書いたサイトを文献研究したりして、「世界の少年合唱団・聖歌隊・コーラスユニット」のコーナーに「ポップス系 コーラス ユニット」のコーナーを作ってみました。
ここには、ボーイ・ソプラノのマイケル・ジャクソンをメインヴォーカルにしたジャクソン5やフランスのポピーズ(POPPYS)なども入るのではないかと思います。しかし、韓国の防弾少年団(BTS)は、スタート時からメンバーが変声後なので、この中に入らないと考えています。
オズモンド・ブラザーズの録画は、意外と残っていましたが、ここでは、できるだけ初期でメンバーの多くが変声前であった頃からのものを年代順に集めてみました。むしろ、「オズモンズ」としてアメリカで人気が爆発し、5度にわたって来日した頃(1970年前後)の映像は多く残されていると思いますし、特に人気の高かったダニーとジミーについては、加筆していこうと思っています。なお、YouTubeのコーナーには、ダニーが加入する前の「アンディ・ウィリアムズショー」(1962)のカラー映像をリンクしています。日本では、まだカラーテレビは普及していなかった頃です。
Osmond Brothers - Side by Side (1962)
Osmond Brothers - Little Bumble Bee & Ding Dong Daddy from Dumas (1963)
The Osmond Brothers - Bye Bye Blues (1963)
Osmond Brothers - Mr Sandman & Aura Lee (1964)
Osmond Brothers - For your Applause & Good Old Fashioned Girl (1966)
「昭和の子供」は、昭和6(1931)年4月にレコードが発売されており、創唱した小笠原英夫の歌声は、いかにも戦前の「日本男児」という印象が強いです。一方、西六郷少年合唱団員でもあった高野政治がコロムビア少年合唱団と歌った「昭和の子供」は、おそらく「白馬童子」の主題歌を歌ったのと同じ昭和35(1960)年頃の演奏と思われますが、それでも、この歌が作られた時代の感覚をもった歌を歌っています。