基本的には変わらないアニメソング
昭和41(1966)年から昭和42(1967)年の子ども向きのアニメや実写ドラマの傾向は、基本的にそれまでを引き継いでいます。なお、「丸出だめ夫」は、森田拳次による日本の漫画作品ですが、先にテレビドラマ化され、後にアニメ化されています。なお、その主人公 丸出だめ夫は、勉強はまるでダメな小学4年生で、科学者で父親のはげ照が発明したポンコツロボットのボロットが繰り広げるドタバタコメディですが、このキャラクターは、「ドラえもん」におけるのび太とドラえもんとも似ていると言えるかもしれません。また、これらの主題歌を歌う少年合唱団は、作品の制作が東京であることから、主題歌を歌う合唱団も上高田少年合唱団や西六郷少年合唱団のような東京の少年合唱団でした。(他の少年合唱団も、これらの主題歌を定期演奏会のプログラムに入れていたと考えられます。21世紀になっても、ボーイズ・エコー宝塚や京都市少年合唱団(みやこ光)は、プログラムに、これらのアニメソングを入れていました。
ところが、それ以降になると、少年合唱団が実写ドラマやアニメの歌うという傾向が衰退していきます。また、これらの主題歌も当初は、童謡と行進曲をミックスしたような親しみやすい曲調が主流でしたが、1970年代以降、アニメソングは多様なジャンルに広がり、アーティストや声優による歌唱も増えました。現在では、アニメソング(略称:アニソン)はライブイベントや音楽番組でも注目され、若手からベテランまで幅広いアーティストが活躍しています。必要性はあって放送しても見てもらえなければ意味がありませんが、アニメソングはアニメ作品においてなくてはならない存在として確立されています。
昭和41(1966)年
「レインボー戦隊ロビン」後期(上高田少年合唱団)
「丸出だめ夫」 (ボーカル・ショップ、上高田少年合唱団)
「マグマ大使」(上高田少年合唱団)
昭和42(1967)年
「キャプテンウルトラ」 (上高田少年合唱団 ボーカルショップ)
「キャプテン・スカーレット」(西六郷少年合唱団)