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スレッドNo.419

昭和30年代の童謡(その1)

 昭和30年代(1955年〜1964年)の童謡は、戦後の復興期から高度成長期にあたり、子どもたちに夢や希望を与える内容の曲が多く作られました。この時期の童謡には、戦後の混乱が落ち着き、日本が高度経済成長へ向かう中、明るく希望に満ちた曲調の前向きで元気な曲が増えました。
 また、昭和28年にテレビ放送が本格的に始まり、昭和34(1959)年の皇太子殿下のご成婚、プロレスの爆発的な人気などもあってテレビを持つ家庭が急増し、同時にテレビ番組を通して童謡が広く普及するようになりました。NHKの「みんなのうた」(昭和36 1961年〜)もこの時期にスタートし、新しい童謡の発表の場になりました。
 この時期に誕生した童謡は、学校教育の一環として、自然や道徳をテーマにした童謡が多く作られました。それまでの伝統的な童謡に加え、服部公一、中田喜直、岡本敏明、吉岡治などの作曲家・作詞家が活躍しました。

 代表的な作品
『森のくまさん』(アメリカ民謡、日本語詞:馬場祥弘 / 昭和31(1956)年)
明るく楽しい物語調の童謡で、日本で広く親しまれました。
NHK東京放送児童合唱団 田島好一  



『おなかのへるうた』(作詞:阪田寛夫 作曲:大中恩 / 昭和34(1959)年)
ユーモラスで親しみやすい作品。言葉遊び的な面白さもあり、子どもたちの共感を呼びます。
齋藤誠 


『サッちゃん』(作詞:阪田寛夫 / 作曲:大中恩 / 昭和34(1959)年)
子どもらしい純粋な視点で描かれた、短いながらも印象的な童謡です。
皆川おさむ  


『犬のおまわりさん』(佐藤義美作詞 / 大中恩作曲 昭和35(1960)年)
迷子の子猫を助けようとする犬のおまわりさんのやりとりを描いた、ほのぼのとしたかわいらしい童謡です。
村方乃々佳  


『手のひらを太陽に』(作詞:やなせたかし / 作曲:いずみたく / 昭和36(1961)年)
生きる喜びを伝えるメッセージ性の強い童謡で、現在でも多くの人に愛されています。
フレーベル少年合唱団  

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年04月19日 13:11)

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