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スレッドNo.439

昭和40年代の童謡

 昭和40年代(1965年〜1974年)は、日本の高度成長期にあたりますが、同時に公害などの問題も生起し、童謡も自然の尊さ・大切さを再認識するような歌が誕生しています。
 テレビは、ほぼ全家庭に普及し、テレビ・ラジオの影響が強くなってきました。NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」などの番組から多くの童謡が誕生し、全国に広まりました。フォークソングが広がり、時代に合わせた明るくポップな楽曲が多く誕生し、昭和初期の童謡と比べ、よりリズミカルで明るい曲調の曲が増えました。

 代表的な作品
『トレロカモミロ』(訳詞:阪田寛夫、作曲:マリオ・パガーノ  1967年)
闘牛を扱ったゼッキーノ・ドーロの曲を日本語でアレンジした陽気なメロディーが特徴。
東京放送児童合唱団  



『黒ネコのタンゴ』(日本語詞:見尾田みずほ 作曲:M. パガーノ, A. ソリチッロ, F. マレスカ 1969年)
皆川おさむの歌で公称260万枚の大ヒットとなったゼッキーノ・ドーロの曲。当時、世界中でカバー曲が歌われていたようです。
皆川おさむ


「誰も知らない」(作詞・作曲:山本 直純 1969年)
作詞 谷川俊太郎 作曲 中田喜直「誰も知らない」という別のユーモラスな歌もありますが、これは、山本直純作詞・作曲の子どもの豊かな想像力を刺激する童話のような歌です。
台東区立金籠小学校合唱団  


「空がこんなに青いとは」(作詞:岩谷時子 作曲:野田暉行 1970年)
第37回(1970年)「NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部」課題曲ですが、1970年6月 - 7月には『みんなのうた』でも放送されました。公害が深刻化してきた時代ならではの曲です。
東京放送児童合唱団  


「北風小僧の寒太郎」 (作詞: 井出隆夫 作曲: 福田和禾子 1973年)
冬の寒さを擬人化したユニークな歌詞が特徴で、カンタローという呼びかけが特徴的です。
平賀 晴、平賀 照  


なお、昭和のテレビ番組を研究している方は、昭和43(1968)年を境に、アニメソングが少年(児童)合唱から、大人の合唱になった理由について、詳細に述べています。
関心のある方は、YouTubeで「私的 昭和テレビ大全集 YouTube版」「アニソン創成期の流れの変化を考察する」で、検索してみてください。

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