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スレッドNo.717

大正時代の唱歌(その1)

大正時代の唱歌は、明治時代の唱歌教育を引き継ぎつつ、より日本独自の風景や情感を重視した作品が増え、教育目的だけでなく情操教育や文化的情緒の育成にも大きな役割を果たしました。この時期に作られた唱歌の多くは、日本人作詞・作曲家によるオリジナル作品が増え、現在でも「愛唱歌」として親しまれています。ここでは、既に述べた高野辰之作詞、岡野貞一作曲による作品以外について採り上げます。なお、明治の最終年の頃作られた作品は、事実上、大正時代の唱歌と呼んでもよいと思います。
 自然や四季の美しさやそこに生きる人の姿を描いた唱歌としては、「早春賦」「茶摘」「海」「村祭」「冬景色」「冬の夜」などが挙げられます。百年以上前の作品故に、歌詞の国語的な古さは感じても、日本の自然の美しさやそこでの人の営みが描かれていて、文化財的な価値は失われていません。季節を追って紹介しましょう。

「早春賦」(そうしゅんふ)は、1913年(大正2年)に発表された吉丸一昌作詞、中田章作曲で、この曲の舞台と言われているのは長野県安曇野。吉丸一昌が校歌の作詞依頼を受けて安曇野を訪れた際、雪解けの風景やその土地の人々の様子に感銘を受けて作詞したとされています。
近藤 匠真

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NHK東京児童合唱団


「茶摘」は、明治45(1912)年刊行の「尋常小学唱歌(三)」に掲載された唱歌で、初夏の茶摘みの姿を描いています。子どもが2人組で向かい合って行う、「せっせっせーのよいよいよい」で始まる手遊び歌としてもしばしば用いられていますが、この動作は、茶葉を摘む手つきを真似たものとも言われています。
菓子 結仁   

 
「海」は、大正2(1913)年に発行された『尋常小学唱歌 (五)』に掲載された唱歌で、昼夜の海の情景を歌った曲で、対句を効果的に使用しています。
NHK東京放送児童合唱団  
 

「村祭」は、明治45(1912年)年、刊行の小学校向け音楽教科書「尋常小学唱歌(三)」に掲載された唱歌で、祭囃子(まつりばやし)の笛や太鼓の音が擬音で明るく賑やかに表現されているのが特色です。
西六郷少年少女合唱団   

引用して返信編集・削除(編集済: 2026年02月11日 00:10)

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