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スレッドNo.123

'26夏 雑感

お久しぶりです。「引き寄せの法則」というよりは「家の中での出来事」のほうがしっくりくる今回の特別編でした。
○○周年後のこの番組は微妙な作品が多いのですが今回はどうだったのでしょうか。
今回も初見での雑感評価、☆は★の半分程度の評価で★5つ(面白ければそれ以上)が満点です。


「マザーズオークション」★★★☆
意外とちゃんとしてましたね。
家モノの悪い所にありがちな『何故か他人から異様なほど興味関心を向けられる』の何故かをちゃんと解消していたのは好印象で、
全体的に小さく纏まっているのかもしれませんが視聴後の子気味良さと相まってさほど気にならず。
まったく期待していなかった分いい意味で裏切られました。

「遺体は一体……」★★★★
『フリー』の時に感じたどっちつかずの演出がハマれば面白いのかどうかに全てがかかっていましたが、
今回は無事にハマっていて良かったと思います。
紙谷監督、滅茶苦茶ふざけてるのに過剰にそう見せない演出できるんだという純粋な驚きがありました。
この作品も正直期待していなかった分いい意味で裏切られたので甘めの星4つ。

「実家じまい」★★★★☆
冒頭の数分で平穏さを掻っ攫って行くテンポ良き狂気はさすが松木監督だと思いました。
映像で印象的だったのが、夜の場面以外のホラー部分にこそ陽の光が当たっているかのように白く明るかったのがこれまでの作品とは一線を画していて、
はっきり見える怖さが新境地だなと勝手に思って見ていました。
とは言え、唐突な母親信仰も死後不気味なまでに優しい母親も松木ワールドの悪い部分が炸裂していた感じが否めなく、そこだけが惜しかったですね。
兎にも角にも観劇・鑑賞どちらの部分も楽しめたので星4つ半。

「おじさんになりたい」(星なし)
淵上監督のこれまでの作品は本当にびっくりするほど怖くないホラー短編『配信者』(☆)、
原作に蛇足と触覚まで生やして悪い意味で視聴者を困惑させた『オトドケモノ』、
冒頭からオチまで不快指数致死レベルのコメディ作品『小林家~』(評価放棄)に続き、
独善的な粗が目立ってチープなホラーが逃げ出すほど後味最悪な感動物の今作(星なし)ですが、
作家性というよりは一貫している胸糞悪さに開き直りすら感じます。
だとすると今作も文句なく満点です。
以上、この作品で褒められるところは最大限褒めました。
後は例の如くお気持ち長文です。もう一度書きます。長いですよ。

この原作付き作品ですが、『蛇口』と匹敵するほど「映像化する必要あるの?」枠でした。
ひとまず粗筋と原作を読んで感じた「ああ、うん。面白くなさそうだな」が覆ることがなかったどころか、
映像化により原作の悪印象を解像度高めに映し出される不快感が積もり積もって見終わった後のストレスが半端なかったです。

人間が別物扱いされている世界観の話で『何だかんだ銀座』が挙がるかもしれませんが、
あの作品はヒトなのかそうでないのかよくわからない生物がいるという世界観であることを事前に示し、
対等に共生することの難しさや奇妙な仲間意識を丁寧に描いて異様なまでに魅力的な作品として昇華できていたので高く評価しました。

では今作はどうかというと、家庭環境が良くないとはいえ勝手に身分詐称したりする長女の手癖が悪いうえ、
(よりにもよって)ゴミ捨て場にたまたまおじさんの外皮が転がってたからたまたまおじさんになっていただけ。敬意なんてものは一切なし。
もっと言うなら『おじさんになりたい』という話の肝であるはずの願望や前提は強者であれば誰でもよかった。
謎のジッパーさえあれば誰にでもなれる、というか作れる。おじさんは処分されるしその後も作品中では問題なし。
子供が安易にやりがちなえげつない行為にしても余りにも傲慢で身勝手でご都合展開すぎやしませんかね。
話の流れも『こうならざるを得なかった』と思わせる何かもない訳で、考察しがいのない嫌なもやもやしか残らないのも非常に悪印象です。
この言い表せないしこりと言うのか粗をブラックさに託けて上辺の設定だけ尖ってることにすればいいってもんでもないでしょうよ。
淵上氏は『ファニーゲーム』みたいな作品作りを目標にしているつもりなのでしょうか。どの作品も共通して男性の扱いが物みたいに雑すぎます。
どうせ原作に蛇足と触覚まで生やすならおじさんだった外皮の人になりきって善行の一つでもすれば見方も違ったのかもしれませんが。


「総評」★★★★
久々に『あれ…?今の所それなりに全部面白いぞ……??』と思いました。
あえて難癖をつけるなら「マザーズオークション」も「おじさんになりたい」もどことなく本筋が似ていたのでその被りさえなければもっと良かったのかなとも思いました。

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お久しぶりです!
今回はSNSなどを見ても好評の声が数多く目につきましたし、松木監督のツイートによれば視聴率の方も上々だったようなので、まずまず成功といっていいでしょうね。

>久々に『あれ…?今の所それなりに全部面白いぞ……??』と思いました。

今回はまたいつもと少し違うプロデューサー陣でしたし、その辺りの人選と提出されたプロットとの巡り合わせがうまい具合に噛み合ったのかなと。特別編の出来不出来はプロデューサーさんのセンス次第なところも結構ありますからねぇ…(^^;)。
この調子で、次回秋(もしくは冬)にも期待したいところです!

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