出力ループについて
>トランジスタ、真空管、A級、等に関係なく、SEPPである限り音声信号は電源と直列の関係にあります。
>如何でしょうか?
御意! A級動作だろうがB級だろうが出力ループが電源を通れば、電源で音が変わってしまいます。
ポール牧さんが書いているようにBTL接続にすると出力ループは電源を通りません。
最近のカーステレオも出力を上げる為かBTL接続が多いようで音が良くなった気がします。
車の電源は配線も長く、それこそノイズまみれですからね。
もっとも、そこまでしなくても"リップル平滑用のケミコン"と、
"出力ループ用のケミコン"を別に小抵抗を介して入れることで、かなり改善するそうです。
一方、シングルアンプの場合も出力ループが電源を通りますが、ぺるけさんはループを
ショートカットするケミコンを別途設けることで、この問題を解決しています。
更にセルフバイアスのカソード抵抗の代りに定電流素子を入れる事で、
出力ループが電源やアースラインに回り込む事を、ほぼ完全に排除しています。
http://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/pcl86s_new.htm
信号ループを気にする人が少ない中、やっぱりこの板に集う人はレベルが高いですね。
パワーアンプは入力された信号を大きくして、信号に応じた出力電力を電源から切り出して負荷に供給する
のがお仕事です。ということは、電源の質が良くないと、良い出力信号が得られる道理はありません。
したがって、電源で音が変わってしまうというのは同意しますが、信号ループに電源が含まれないと音が良くなる、
というのはちょっと違うと思います。要は電源の質をいかに高くするか、ってことじゃないでしょうか。
この話は、トランスを使った真空管アンプを褒めるために作られた話です。
コンプリメンタリでは、エミッタフォロアなので、コレクタはハイインピーダンスです。したがって、電源の電圧変動は影響を受けません。また、音声電流は、エミッタフォロアなので、入力に依存し、電源とかループには全く関係しません。
そんなことを言うと真空管のAシングルはどうなりますか?電源のループ電流は、電流であって、電圧に依存しません。
わたくしは、客観的(好みは無用)に判断する事を信条にしております、
したがって、もし間違っていたならば昨日までの考えはあっさり捨て去る覚悟は持っております、
一旦発言した事柄に強引にしがみつく事はありません、ある意味白状とも言えるでしょう。
>この話は、トランスを使った真空管アンプを褒めるために作られた話です。
片手落ちは行いません、SEPP、BTL、A級、Mos-FET、真空管、共に考えられるベストを試ました、
表に出る前に、バラックセットの山であります、当然挫折の連続であります。
一番のショックはAXIOM-80です、銘真空管やらDCアンプに悩んでいるのは下らん事柄と反省いたしました、【集大成】参照。
時間軸の追従性こそが大切、大口径ウーファー、ホーン類、バスレフ、等付帯音が特徴の塊は全て廃墟いたしました、
この業界の有名人(評論家の類では御座いません)、個人的にはAXIOM-80とESL-57を愛用との事、なるほどと感心しました。
ぺるけさんの差動アンプは、電流ループが、閉じているでした。そして、ぺるけさんは、A級シングルの電流ループを閉じると進みます。
電流ループにこだわった一人でしょう。
でも、ヘッドフォンアンプになると、トランジスタのコンプリメンタリーとなって、それがなくなってしまうのです。
しかし、出力のGNDに大きなコンデンサを持ってきて電流ループを閉じてしまうのです。
だから、ポール牧様への答えは、ぺるけさんがすでに出しておられ、電源とは、関係ないのです。
はちべえさんへ、
>だから、ポール牧様への答えは、ぺるけさんがすでに出しておられ、電源とは、関係ないのです
ぺるけ氏はずっと後の話です、氏の思想は幾分個人的バイアスを感じております、
Mos-FET、A級BTLは1994年頃、6C33C、A級BTLは1996年だったと思います。
>そんなことを言うと真空管のAシングルはどうなりますか?電源のループ電流は、電流であって、電圧に依存しません。
はちべえさんともあろう方が、そんな枝葉のキャラクターを本気論じてどうするのですか?
引っ越しをしたとき、本棚4つか5つくらいあった本を全部古紙回収業者に出したので、手元には集大成もありません。
中国や韓国でもないのに、起源説を唱えるのはどうでしょうか?そんなものは、初期のOTLアンプの電源を見れば明らかです。
ただ、ぺるけさんは、明確に負荷用のGNDと電源のGNDを分けたのです。
>ただ、ぺるけさんは、明確に負荷用のGNDと電源のGNDを分けたのです。
それは大変立派なことです。
少々風向きを変えましょう。
みじんこ研究家、フリージャズの坂田明氏であります。
なおCSPPアンプでも、島田式やマッキントッシュ式は出力ループが電源に回り込みません。
一方、ARITOさんが書かれた
>信号ループに電源が含まれないと音が良くなる、というのはちょっと違うと思います。
要は「何かしら影響を受ける可能性があるなら排除する」という考え方だと思います。
ウイスキーの宣伝に「何も足さない何も引かない」というのがありましたが、良い得て妙??
さらに、はちべいさんの
>出力のGNDに大きなコンデンサを持ってきて電流ループを閉じてしまうのです。
>ぺるけさんは、明確に負荷用のGNDと電源のGNDを分けたのです。
この「大きな(容量の)コンデンサ」と言うのが重要で、出力コンデンサのインピーダンスを
充分に下げなければ、ループが電源の方にも分流して回り込んでしまいますから。
今は大容量ケミコンが廉価でコンパクトになったので、それで容易に実現出来るのだと思います。
昔だったら「超高速ディスクリート電源!」なんて叫んで、大規模な電源を組んでいたのが、
今なら大容量ケミコン4個で解決出来てしまうので、時代を感じてしまいますね。
ぺるけさんの電源GNDと負荷GNDの分離は、これです。
http://www.op316.com/tubes/hpa/version4.htm
菊地様の、サークルトロンは電源に、電流ループが流れるので、いまいちですが、島田式はOKだと思います。
電源に抵抗をかました大きなコンデンサーが、あれば問題ないでしょう。OTLはみなそういう設計だと思います。
私が、大学1年の頃(昭和48年)作ったOTLアンプは、6080の片チャン16本パラ、ステレオで32本の電源もそういう設計で300V1000uFのケミコンを何十本も使いました。A級100Wだったので、ヒーター500W、電源1KWだったと思います。ケミコンは新聞社の無線機のジャンクから、屑屋でタダで、分けてもらいました。はっきり覚えていませんがたしかSANGUMというアメリカ製のもので直径10cm位ありました。友人たちは何本の4CX250の球をもらって行ったようです。4CX250の電源もありましたが、鉄共振トランスでオイルコンがついていました。オイルコンを外したらレギュレーションは、極端に落ちました。新聞社の無線機と言ってもファクシミリのもので、巨大なシステムでした。おそらく昭和30年代の輸入品でしょう。
6080は、NHKの定期交換品で、たくさん安値で、手に入りました。OTLアンプの電源部は、80x60x40cmくらいの10mmベニヤの箱だったと思います。もうあまりにも昔のことで、はっきり覚えていません。
私の大学の通学道で、神通川の土手を通っていました。土手の下に屑屋があったのです。宝物の第一発見者は私で、神通大橋を渡って、五福の富山大学まで、徒歩通学していました。
そこで、みんなして、屑屋さんと交渉です。屑屋さんは、金メッキの多数のコネクタ、銅線などにしか興味はなく、ケミコンは処分に困っていたのでしょう。4CX250は、焼かれていました。友人たちはチムニーとともにゲットしました。
私としても、最大の宝物でした。
卒業後、会社の帰り道で、屑屋さんを、よく見つけて、宝物をゲットしました。
昔の地方のNHKーFMは、中継局の球を冷やすファンの音が、よく聞こえました。真空管のグリッドがマイクになっていたんでしょうね。NTTのマイクロ回線を使っていたのでしょうね。その後デジタル化されて、聞こえなくなりました。
OTLの電源トランスは、大阪のジャンク屋で、25cm立方くらいで、AC100V-0Vの端子がいくつもありました。数KWのものでしょう。
まさに、OTL用のトランスです。電源があまりにも巨大でした。ケミコンとトランスで箱一杯でした。
今どき鉄共振トランスと聞いて、わかる人もメーカーもないんじゃないかな?
定電圧変圧器ともいう。
鉄共振トランスは磁気増幅器(マグアンプ)のことでしょうか?
磁気増幅器ならば現在もスイッチング電源の回路形式の一つとして広く使われています。
善本様、こんにちは。
>鉄共振トランスは磁気増幅器(マグアンプ)のことでしょうか?
いいえ、鉄芯が50,60Hzで共振するトランスです。ですから、騒音が出るトランスです。
シンプルなトランスで、共振するオイルコンがついています。ですから、50,60Hzで切り替える必要があります。
変電所なんかで使われているようです。50,60Hzの騒音が聞こえますね。
うんざりはちべえ さん、こんにちは。
違うものなのですね。ご教授ありがとうございます。
1.5KWを消費するアンプは、電気ストーブです。電気ストーブで1.5KWなんて見ないでしょう?
すさまじい発熱です。シャーシは、パンチングメタルで作りましたが、電気ストーブでは話になりません。
扇風機2台で冷やしていました。やっぱり最初から、無理だったのです。
まあ、3時間連続で、運転しましたが、耐えてくれました。試運転、と本番の2回しか使えませんでした。計6時間あまり・・・・
電線も被覆が溶けていたところもありました。
MOS=FETだったら、もっとマシなものができるでしょうね・・・・