MENU
495,518

スレッドNo.1062

奈イさんへ  青島江里

☆眠れぬこと 奈イさん (11/3 ご投稿分)

奈イさんへ。このたびは、どうもすみませんでした。奈イさん宛てのデーターが掲載されていませんでした。掲示板へのデーター移行時の私の手違いによるものです。送り主の私は、すっかり送信したつもりになっていました。

たいへんお待たせしました。ここから本題に入らせていただきます。日に日に寒くなってまいりました。パソコンのキーボードで文章を打ち込むにしても、ペンを握って文字を書くにしても、ゆびさきの冷えはこまりものですね。一連目と二連目の初めまでは、現実の時間が流れています。「慌ててストーブをつけて一息をつく」という言葉を添えることにより、部屋のぬくもりや人いきれが伝わってきて、より一層の現実的な空間が広がっていくように思えました。

三連目からは様子が変わってきましたね。この作品の中で一番面白いシーンになっていると思いました。空の色の気づき。そして例え方。どちらともいえないような色の例えが、現実の空間に立っている作中人物を、言い表せない時間に連れて行ってしまいます。その表現は、思わず見入ってしまい、いつのまにか引っ張られていかれそうな、何とも言えない気持ちにさせられると思いました。なかなか面白い展開になっているなと感じました。

五連目の「そうこうしているうちに」ですが、どういう風にしているかということを、「しゃがみこんでしまって」等、なんとなくでもいいので、わかるようにするとよいかもしれませんね。六連目から最終連にかけては、めまいのような世界から元通りの現実にもどる場面になっていますね。「詩にしたかったことも/忘れてしまって」は、詩に書きたいと思うことを上回ってしまうくらいのこと、それぐらい不思議なことということが伝わってきました。わけがわからないくらいの不思議な体験。そのまま通過せず、書き留めておこうとする気持ち。どれだけ不思議な体験だったかということもが伝わってきました。

不思議な経験に限らず、詩を書いていこうとする時、日頃の気付きや忘れたくない体験を書き留めておくのは、よいことだと思いました。そのような詩作に向かう純粋な思いも感じさせてくれる作品だと思いました。

たいへん、たいへん、お待たせしました。不安な気持ちにさせてすみませんでした。これからの時期、ペンを握るゆびさきのかじかむ日も増えるでしょうね。どうぞ焦らずゆっくりあたためてから書き始めてくださいね。奈イさんのこれからの詩生活が、充実したものとなりますように。

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top