◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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休日の朝、
ため込んだ洗濯物を
まとめて槽に突っ込む
スイッチを入れると
洗濯機がしゃべりだす
「オセンタク、オツカレサマデス。
コレカラ、センタクヲハジメマス。
センザイリョウハ、2杯デス」
指示どおりに
洗剤を入れてやり
漂白剤も加えて
蓋をしめる―
すると
水音が聞こえ
やがて回転し始める
ウィーン、ウィーン
カッタン、コットン
チャプチャプ、チャプチャプ
ウィーン、ウィーン
カッタン、コットン
チャプチャプ、チャプチャプ
たっぷり張られた水が
渦潮のように回転し
一週間分の汗と汚れを
洗い流してくれる
しつこい染みがついた
ワイシャツも
漂白剤のおかげで
真っ白になる
酸素系だから
他の服の
色落ちの心配もない
ウィーン、ウィーン
カッタン、コットン
チャプチャプ、チャプチャプ
ウィーン、ウィーン
カッタン、コットン
チャプチャプ、チャプチャプ
この単調な音の繰り返しを
休日の朝に聞くたびに
あぁ、やっと一週間が
終わったんだな…
しみじみ、そう思う
だから
洗い流しているのは
なにも 身体の汗や
汚れだけじゃない
一週間の間に
こころが ため込んだ
営業回りや
クレーム対応の
疲れも苦労も
後味の悪い記憶も
一緒くたに
洗い流しているのだ
たしかに
昔の洗濯みたいに
井戸水や
掘割の水で
ざぶざぶと
洗い流すわけじゃない
それでも
この洗濯機の
つつましい
水音を聞くだけで
何かしら
清々しい気分になってくる
目まぐるしい
一週間を乗り切って
ホットした気分になってくる
「オセンタク、オワリマシタ。
フタヲアケテ、
センタクモノヲ、トリダシテクダサイ」
了解!
それでは
洗濯物を干すとしよう
おかげさまで
今日はいい天気だ
アパートの窓を開け
物干し竿に
洗濯物を
一枚一枚
ていねいに
引き伸ばしながら
かけていく
初夏の朝の空気を
胸いっぱいに吸い込みながら
細い路地を見渡すと
あちこちの家やアパートで
洗濯物を
干している人たちがいる
「いい『洗濯日和』になりましたね!」
思わず声をかけたくなる
色とりどりの洗濯物が
さわやかな風にはためき
若葉の緑と
粋なハーモニーを奏でてる…
さぁ、干し終わった
午後は久しぶりに
入谷に出て
商店街で掘り出し物を探そう
その後は
銭湯でひと風呂浴びてから
行きつけの居酒屋に入ろう
酒と肴を楽しみながら
「いのちの洗濯」といこう
雨音さんの次回評については、雨音さん所用でお休みのため、
4日間の担当を2日ずつに分け、
下記のメンバーが、ピンチヒッター評者を務めてくれます。
●6月 6日(金)~ 6月 7日(土) 澤 一織さん
●6月 8日(日)~ 6月 9日(月) 秋 冬さん
何卒ご承知おきの程、よろしくお願い申し上げます。
冬の一日散歩をする
こころはどこかに置き忘れていて
それを探すように
たびたび立ち止まる
「悲しいのかい」って
わたしに訊いてくれる
もうひとりのわたしは
すでにいなくて
青春はもうとっくに過ぎ去ったのだと
また知る
まるで異邦人を見るように
物問いたげに
そして幾分は驚いたように
わたしの顔をみる若い娘
壊れそうにも清く淡い
その娘の表情が
わたしに遠い昔を思い出させる
それは悲しくも甘い私の思い出
静かで少し清くてもろかった
わたしの青春
いま冬に向かって葉を落とす
樹々の間を歩くわたし
こころの柔らかを失った
「確実」なわたし
青年たちよ教えてあげよう
孤独でないから孤独の影を帯び
感じるものがないから
感じようとして
感じているようにして
わたしはこうして歩いているに過ぎないのだ
それはひどく恐ろしいことなのだ
だから
美しいあなたたちに神の祝福あれ
日曜日の公園で、僕らは運動靴で駆け回った。
ブランコに揺られたり、滑り台を滑ったり、登り棒を登ったりした。
僕らはみんな子どもだった。
三輪車に乗って、鉄棒で逆上がりして、世界は僕らを中心に回っていた。
今はどうだろう。赤信号は渡っちゃいけない。
踏み切りが鳴ったら入っちゃいけない。
そんなの誰に言われなくてもわかってる。当たり前だ。
そう、そんな当たり前のルールの数々が僕らを知らぬ間に大人に変えた。
子どもが大人になることはできても、大人が子どもになることはできない。
でもときどき子どもみたいにはしゃいだらやっぱり楽しい。
それは大人になっても変わらない。
変わらない世界で生きたい。望もうが望むまいが、世界はあるべき姿を守ろうとする。
なぜかそれが悲しいんだ。たぶん子どもの頃は望めばなんだってやれば出来る! って思ってた。
でも今はそうは思えない。頑張っても限界はあるし、頑張ってもたかが知れてるって思ってる。
それは間違ってる! 頑張って何ができるかは、子どもも大人も関係ない。
いつの間にか屁理屈ばかりになってしまった。自分がなりたい大人はこんなのじゃない。
だからこんなに悲しいんだ。今からでも間に合わないなんてことはない。
でもそう思える大人な自分がいない。きっといるはずなのに……
だから僕は思いだそうとしている。
幼かった頃、若かった頃の気持ちでいろんな詩を書いて。やってみたいと思う夢を詩に託して。
だからきっと、詩は今の生き甲斐のひとつなんだと思う。
さあ、もう夕焼けが綺麗だ。お腹もすいた。
母さんも晩ごはんを用意してくれている。
ブランコを漕いで靴を飛ばして明日の運勢を占おう。
それっ!
今回も投稿した詩に評と感想を頂きまして、誠にありがとうございます。
良く書けているとの言葉、大変嬉しく胸に閉まっておきます。毎回評者の方に丁寧な感想やアドバイスを頂けて本当にこのサイトに出逢えて良かったと思っています。この度の提案もこれからの詩作に活かしていきたいと思います。
これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。
人間の子供が「ハムちゃん」と呼んで
ひまわりの種をケージの中に入れ
給水器に水を満たす
人間は私達の仲間をハムスターと名付けた
ハムスターだからハムちゃんとは
何と安易な名付け方か
まあいい
安全と餌と 水と回し車があれば
私はどこで誰に飼われても気にしない
昼間はゆっくり休んで
夜が来れば運動の時間だ
子供は私を丁寧に扱うし
7日に一度はケージを掃除して
私に外の空気を吸わせてくれるから
ちょっと庭を散歩する
概ね快適な生活と言える
夏も盛りとなったある日
私はケージごと大きな乗り物に乗せられて
着いたところが 別の家で
ここには大人4人と子供2人がいた
今まで暮らしていた家の3人は
私を置いてどこかへ行ってしまった
今日からここで暮らすのか
まあいいさ どこでも
ここの子供のひとりは少々乱暴な奴で
ケージの中に手を突っ込んで
いきなり強くつかんできたので
指に噛みついてやった
そのタロウだかジロウは翌日になると
もう私に興味は失ったようだが
ひまわりの種はきちんと補充してくれた
3日目になると給水器の水がなくなった
おうい 水がないようと言っても
誰も給水器を見ないで
ひまわりの種ばかり増やす
私は静かに体力を温存することにした
翌朝もう1人の子供 ハナコだかカナコが
やっと気づいて水を入れてくれて
脱水症状は解消した
その夜 元の家族がまたやって来て
私は前の家に戻った
やれやれ やさしいよっちゃんは
短い旅に出ていたものか
平穏な暮らしが帰ってきた
そして私は眠りにつく時が近づいたから
ひまわりの種も欲しくないし
水も飲めなくなった
そっと撫でてくれても もう遊べないよ
よっちゃん
またどこかで会おう
私の身体は
庭の花梨の木の下に埋められた
評をありがとうございます。
母の戸籍を読み解くのは、なかなか大変でした。生年月日と死亡した日を書いて,家系図を作ってみて、やっと、明治時代からの家族の像が分かりました。従妹や叔母も、知らなかったことがあると言っていました。
樋口一葉については、一葉が好きなので、つい書きすぎました。
評をいただきありがとうございます。
この詩は汚れた服を洗濯するように心に積もった塵を洗い流すことができたらとの思いで書きました。
共感していただき嬉しく思います。
負の思いが起こる具体例を冒頭に入れるとより詩に引き込まれるとのご指摘は勉強になります。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
この作品は結構勢いまかせで何も考えずに書きました。
抽象画のようなシュールでナンセンスな世界を
描きたかったのですが、うまくいかなかったかもです。
ラストはどうするかちょっと迷ったのですが、
核ミサイルが爆発してしまったことを
示唆したつもりです。自分では。
ちょっと作風を変えたくていろいろ試してます。
まず評のお礼をさせてください。ありがとうございます。
特にタイトルを誉めてくださったのが有り難く思います……というのも、今回に限ってはタイトルが真っ先に思い浮かんだ作品でした。
このタイトルに見合う虎が夜空に浮かんでしまうような作品を書くぞ!と勢い込んで、資料を集めて書きあげた作品です。
勢いで書いたためか推敲が甘かったようです。その点は申し訳ありませんでした。読み辛かったと思います。
今回のような思いつきではなく……資料を読み込んで、時間をかけて取り組みたいテーマがあります。いつか、それをMY DEARに投稿できたらなと思っています。
改めて、ありがとうございます。