MENU
1,157,904

スレッドNo.1065

過ちへの備忘録 白猫の夜

へどろが溢れてしまいそうな夜に
涙を流しながら散歩に出る
口ずさんでいる歌は次第にとまり
野良猫が私を胡乱げに見下げる
過ちを悔いて
震えながら生きて
腹の中が伽藍堂になって

ふと歩みを留める
足元のとんがった砂利を拾う
口元に運んで食んで砕く
食んで砕く
食んで砕く
咀嚼して、
飲み込んで。
多少マシになった空腹と
満たされない心の穴と

過去の自分は嘲るかな
今の自分が未来を呪って
未来の自分は消えたくなるかな
涙となったへどろが影を作り出し言い放つ
お前は本当に屑だよ。と

かき消すように地団駄を踏んで
悲鳴ともとれる声で叫んで
ただ、ただ、呆然と立ち尽くす
初めて自分を悔しいと思った今日も
いつかは過ぎ去り過去になる
未だ無い日に陰らないように
止めていた歩みを進めて
散歩道から帰路に着く

心残りは置いていこう
いつか迎えに来れるように

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top