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スレッドNo.1069

慈愛 黒い木

俺はもうすぐ死ぬ。
今朝病院の周りを散歩していると、茶色く腐った雀の死骸を見つけた。
俺は泣いた。自分もこんな風になるのが恐ろしくて。
ある銀杏木の側を通ったとき、黄色い葉っぱが溢れるようにどっと落ちてきた。
俺は泣いた。この木は俺の死を悲しんで泣いてくれているのだ。
なんと喜ばしいことだろう。

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