乖離 成城すそ
ねえあたしちゃんとまてたよ
しずかにしてたよ
ちょっぴりさみしかったけど!
ひさしぶりのおひさまはとてもとおくて
もうこえなんてとどかないかも。
ちょっとあしにあたってるおおきなみずたまりは、しょっぱいあじがした
あたしほんとにたのしいのに、うれしいのに、なんでぬれてるの?
あたしはしあわせなのに、なんであやまるの?
夢の中は生暖かい羊水で満たされた胎児のようにやらかくて、苦しい。
夢の境界は空から解けて、カーテンの向こう岸を灯す、太陽の恋人になる。
遠くから聞こえるさざ波の音は少しだけの塩を料理に加えた。
私は苦しいし悲しい。だから泣いているの。
あなたは笑って、私に幸せを沈めてくるのに、私は何も出来ないまま。