三浦志郎様、評のお礼です。 妻咲邦香
三浦志郎様、「糸切り鋏」に評をいただきありがとうございました。
最終の連をどうしてこのようにしたのか、これは実は読み手に考えて欲しい部分であり、またそうして考えること自体がこの詩を読むということになっているわけなのです。往々にして私の作風はそんな感じなのですが、読み手に伝えたいことを与えるのではなく喚起させるような書き方をしています。そして今回の場合は、揺らぎ、という形をとっています。つまり、私と虫は別々の存在でありながら同化している、というわけです。人間ももっと大きな存在にとっては虫みたいなものかもしれないという。そしてその謎解きに至るキーポイントは、この詩のタイトルが主役の「虫」ではなくではどうして敢えて脇役の「糸切り鋏」になっているのか、ということなんですね。あまりこれ以上書くと興醒めですのでこのくらいにしておきます、すみません。三浦様の本質を得た鋭い突っ込みにいつも感嘆しております。勉強になります。佳作もありがとうございました。
またよろしくお願いいたします