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スレッドNo.1267

島秀生様、評のお礼です。  妻咲邦香

島秀生様、「約束」に評をいただきありがとうございました。お返事が遅れて申し訳ありません。まずはこの詩、全部実話です。細部は省いてありますが、大まかには書かれている通りの実体験です。田舎だとよく道路で轢かれた野生動物を見る機会があります。その猫が実際は野性であったのか飼い猫であったのかはよくわかりません。でも猫ってそんなに子供を産むんですね、知りませんでした。
さてこの詩の中で言う「優しさ」は思い切り皮肉が込められています。本当に大事なものはもっと違うものなんだというニュアンスを込めたかったので、それは読んだ人それぞれの中で見つけ出していって欲しいという意味で敢えて最大公約数的な書き方で「優しさ」と表現しました。この詩で抽出したかったのは希望的なものでは決してなく、むしろ無力感です。もし自分が前の車だったら気付かなかったかもしれない、子猫を気付かずに轢いてしまってたかもしれないという無力感です。前の車の運転手の合図に対する主人公の反応が薄いのはそのためでもあり、実際は余りの予想外の驚きで動けなかった、自分だったらどうしただろうという考えが瞬時に沸き起こって何も考えられなかったというのが事実です。そしてゴミを丸めてゴミ箱に放り投げるかのように当たり前に誰かの命を救えてしまう人がいるんだという事実に。それは「優しさ」などというチープな言葉ではとても言い表すことが出来ない崇高な行為で、だから敢えてそれすら持ち合わせていない自分という意味で「優しさ」という表現を用いました。
終連のバックミラーの件ですが、自分の姿が写っていないのは、怖くて自分の顔が見れなかったというのが実際で、だから写らないようにわざと、だけど無意識に避けたのでした。わかりにくい表現はご指摘頂いたことを参考にもう少し検討したいと思います。秀作プラスもありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

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