朝日を望む 晶子
瘡蓋を無理矢理剥がした
その下のまだ痛々しい
未熟な皮膚のように
ウイルスが運んだ新しい時代は
平和を願って明けた年
それでも
私達は毎年毎年祈り
越えていく
細胞ひとつひとつの
生と死で出来た手を
私達は広げて
蕾を裂き披く
花達は躊躇うことなく
瞳が焼けるような
新しい朝日を迎える
一度も明日を諦めたことがない
時には野蛮にも見える
卑小に見えることもある
命は
登りゆく太陽と同等の強さを持って
朝日を望む
どんなことが起きようとも
私達は夜を越えていく
瘡蓋を無理矢理剥がした
その下のまだ痛々しい
未熟な皮膚のように
ウイルスが運んだ新しい時代は
平和を願って明けた年
それでも
私達は毎年毎年祈り
越えていく
細胞ひとつひとつの
生と死で出来た手を
私達は広げて
蕾を裂き披く
花達は躊躇うことなく
瞳が焼けるような
新しい朝日を迎える
一度も明日を諦めたことがない
時には野蛮にも見える
卑小に見えることもある
命は
登りゆく太陽と同等の強さを持って
朝日を望む
どんなことが起きようとも
私達は夜を越えていく