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スレッドNo.1302

朝日を望む   晶子

瘡蓋を無理矢理剥がした
その下のまだ痛々しい
未熟な皮膚のように
ウイルスが運んだ新しい時代は
平和を願って明けた年

それでも
私達は毎年毎年祈り
越えていく

細胞ひとつひとつの
生と死で出来た手を
私達は広げて

蕾を裂き披く
花達は躊躇うことなく

瞳が焼けるような
新しい朝日を迎える

一度も明日を諦めたことがない
時には野蛮にも見える
卑小に見えることもある
命は
登りゆく太陽と同等の強さを持って
朝日を望む

どんなことが起きようとも
私達は夜を越えていく

編集・削除(編集済: 2022年12月31日 22:06)

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