きよらかに
かすかな光を
睫毛が絡めとる
夜明け
もうカーテンの隙間から
さざめいている予感
いつもより
足裏が火照っているのは
甘酒のとろりとした湯に浸かる
夢を見たから
バスタオルで体を拭く
夢の続きのように
布団を剥ぎ取って
カーテンに手を伸ばす
その数秒前から
気づいている
いつもより高い鳥の声に
夜の一切を忘れた空気に
痛みと明るさを分け合ったような
雪の匂いに
静けさを割いて
カーテンをひらけば
もうそこは見知らぬ世界
輪郭すべてが手を繋ぎ
大地の広さを讃えている
覆われたまま
剥き出しになっている
出来たての朝
新しいいのちに
生まれ変わった気分で
はじめてのことのようにルーチンをこなし
いつもの靴の
靴紐を結び直す
いつもの日常が
繰り返されるだけだとしても
いまはただ
この真っ白な道を
きよらかに突き進んでいきたい
靴も
雪も
汚しながら
それでも
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明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
私は10年日記をつけているので、去年、一昨年と遡って何をしていたのか見られるのですが、
ちょうど去年の今日、茨城は初雪が降ったみたいです。
今年はまだ雪が降りませんがいつ降ってもおかしくないくらい寒くなってきました。
雪の日の寒さは全く違いますが。。
今年もゆっくりペースですが詩作続けていけたらと思います。
また宜しくお願いいたします。