孤独 江里川 丘砥
どうして
人には
孤独があるのでしょうか
楽しさも笑みも
おおい隠してしまう孤独に
陥るのでしょうか
命をやめてしまうほど
ふかく蝕まれて
夜でも明りの溢れている世界で
人間の増えつづける地球で
地球には孤独な人が八十億人
地球も銀河のなかで
孤独にいのちを育む
わたしといえば
生まれてこの方
いつも孤独だったような気さえして
雪の夜には
花が咲く季節を思い出せず
雨の降る日には
心ごと雨に打たれるまま
独り暗がりにたたずむ
心のふかくにある孤独を
拭い去ることはできず
硬い鋼鉄で囲まれているように
誰も触れることはできない
混沌とした暗闇に
なにも見えず
なにも聴こえなくなったまま
わたしは
叫んでもだれからも返事のない虚空に
浮かんだまま
悲しみのなかに漂いながら
ぼんやりと
ひとすじの星が
流れてゆくのだけが見えた
星もまた
孤独なのだと知った
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遅ればせながら、MY DEARの皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。