立ち眩みの朝 秋冬
立ち眩み
する朝
思考は
止まり
眼の奥が
揺れる
また
眠れ
なかった
男性の
更年期
だと
言われ
たが
症状は
人それぞれ
だから
ひとり
膝を抱える
真っ直ぐ
生きてきた
わたしは
真っ直ぐ
立つことも
真っ直ぐ
歩くことも
ままならない
自分が
不甲斐なく
ひとり
頭を抱える
誰かに
分かって欲しい
とは思わないが
誰にも
分かってもらえない
空しさで
ひとり
背中を丸める
ふらふら
くらくら
ふわふわ
眠れ
なくても
生きている
ただ
生き
苦しい
とにかく
息苦しい
眠れず
誰にも
分かって
もらえず
孤独感ばかり
深まる
わたしは
生きながら
孤独死している
あれほど
ひとりになりたい
と願っていた
過去を忘れて
勝手なものだ