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スレッドNo.1396

妻の連れ子のカメの話

夜明け前にカメに食事をあげる 
かなり早いが、カメは早起きなので 
起きる前にあげる 
小松菜の葉を3枚から5枚くらいあげる 
カメは陸ガメだから、植物の葉しか食べない 
カメの大きさは、縦20センチ、横15センチ、厚さ10センチ
体重 300グラムくらいだ 
食事をあげるとき、思いっきり、手と指に突進してくる
噛むつもりだ
もう15年も食事をあげているのに、それでも 
まだ、噛むつもりだ 
妻に言わせると、そこがいいんだと、言う 
あれは、愛かも知れないとも言う 
「ああ、そういうものか」と私は思う 
私には、カメを飼う趣味などないのだけど、朝が早いので 
カメに食事をあげる係になった 
カメは、結婚のときに、妻が連れてきた 
なんで、カメなど飼ったんだと聞くと、白いヘビでも良かったんだけど
「なんかよっぽど辛かったみたい」と変なことを言う 
しかし、私も、意味は解るような気もする 
カメは水槽みたいな、ガラスケースで飼っている
前全面の扉が 開閉できるから、水槽ではない
縦70センチ、横50センチ、深さ50センチくらいの箱だ 
カメは恒温動物ではないので、暖かくする必要があって、赤い電球で温めている 
そういうことで、カメに食事をあげることが、私の任務だが 
一向にカメは慣れない
飼い主の妻にも少しも慣れないそうだ 
カメは一年中ひとりでいる 
だけど、到底、寂しいと思っているとは思えない
そこがカメのいいところだと妻は言う 
カメ飼いの奥深さは、いつまでたっても、敵意を丸出しに 
向かってくるところだと、妻は言う 
そういうものだと思って、私は毎日夜明け前に
カメに 食事をあげている 
今では、カメを愛していて、とても可愛いと思っている。 

 

 

 

編集・削除(編集済: 2023年01月17日 21:28)

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