可愛い
ある時可愛く現れた
それから
しばらく床にぺったりと
くっついてた
ある朝くるっと
回転する
そこからはもう大忙し
可愛いはすべり台が
大好きになる
私は追いかける
そっと後ろに手を添えて
すべり台の階段登る
ある日可愛いはぶら下がる
藤の幹見つけてぶら下がる
ゆらゆら揺れる
落っこちそうにゆらゆら
私は手を添えようとする
可愛いは突然拒絶する
「もう いいから」
可愛いはある日突然覚醒する
1人でやっていけると
私に前より少し大きくなった
背中をキリッと向けた
とぼとぼ家に帰ると
少し小さい可愛いがいた
「お風呂入りたいよ」
とにんまり
やっぱり可愛いは
今日も世話が焼ける