ごはんですよ 鯖詰缶太郎
君は
親友の仇を刺殺し
復讐を終えた
おたずねもののように
すやすやと
眠る
私は
君が
時間すらも盗んでしまう
大怪盗を追う
おっちょこちょいな刑事に
誤って
逮捕されてしまわぬように
もう一枚、毛布をかけ
君を隠した
目玉焼きが
うまく作れない
殻だらけの
キッチン
君は
ねぼけまなこで
その惨状を目撃する
黄色い
まるい目玉と
ペンキがはねたように
なっている目玉が
食卓で向かい合う
君は
ちびちびと
ちょうどやわらかい色になった
コーヒーを飲んでいた
君は
親友の仇を刺殺し
復讐を終えた
おたずねもののように
すやすやと
眠る
私は
君が
時間すらも盗んでしまう
大怪盗を追う
おっちょこちょいな刑事に
誤って
逮捕されてしまわぬように
もう一枚、毛布をかけ
君を隠した
目玉焼きが
うまく作れない
殻だらけの
キッチン
君は
ねぼけまなこで
その惨状を目撃する
黄色い
まるい目玉と
ペンキがはねたように
なっている目玉が
食卓で向かい合う
君は
ちびちびと
ちょうどやわらかい色になった
コーヒーを飲んでいた