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スレッドNo.1538

2023/1/31(火)〜2023/2/2(木)の感想と評になります。 齋藤純二

発音     たかあき さん     1/31


初めまして、たかあきさん。わたくし齋藤と申します。何卒、よろしくお願いいたします。今回は感想を書かせていただきます。

久しぶりに生まれ育った街を巡ってみたのでしょうか(それとも同じ場所にいて時が経過したのでしょうか)。久しぶりに見た無機質な感じの景色は変わっていなが、過去の自分が見えてしまうのはそこに何かの変化があったのだろう。情緒のない死顔とあるように、当時はその自分が見えていなかったが今は見えている。過去に引きずられてしまう「ためらい」があるのかもしれませんね。冷たい景色から感じる、何か足かせみたいなものに繋がれているのかな、と思いながら拝読しました。そして結びとしての「飛び立つ」ということは、自分が変わって行こうとする意志の表れと感じとれました。なんともどんより感のある雰囲気の作品になってまして、読者を惹きつけてきますね。上手に書かれていると思います。
発音の「近江」と「おうみ」が言わんとしていることが(現在、過去?)、読み取れませんでした。ここが読み取れると、おっと凄えなあ、っていう表現に気づくのかもしれませんが、すみません力不足でわかりませんでした。

またのたかあきさんの作品を楽しみにしております。いろいろな作品をご投稿して楽しんでください。





きょうも なんだか 考える     森山 遼さん     1/31


うーんなんだろう、最後まで痒いところに手が届かないという(狙い)、もやもや感で仕上げた作品と言えましょうか、でもこの構成がまとまっていましてなんとも言えない仕上がりになっていますね。いい感じです。
おーい、思い出せないことは何なんだよ〜。僕が思い出さなければならないこと。自分らしさ的なことで、DNAレベルの話かもしれませんね。そう言われると私も何か思い出せていないことがあるんじゃないかな、と拝読し考え込んでしまいました。作品の迷路に入り込んでしまいましたよ。
「遠くに眠っているそんなたぐいの」とは、やり切っていないことだろうか、夢だろうか、それとも自分らしく生きていないことなのだろうか。大切なこと、考えることをやめた時にふと思い出したりするかもな〜、なんていろいろと思考を張り巡らせて拝読できる答え(忘れていること)に届かない作品は、さて読者がそれぞれ思い出すことができるだろうか……。
はい、なんだか、なんだかと考えてしまう作品を楽しませてもらいました。

評価は「佳作」です。





今日から僕は     朔音さん     2/1


自由を手に入れたと思いきや、生き辛くなってしまう感じが伝わってきまして、面白い構成になっていますね。たぶん自由という意味には大きくふたつあって、好き勝手にするということと、心が晴れ解放があること、とかになるんでしょうか。こちらの作品は好き勝手の方でしょう。僕は「凄い」と思いたい気持ちと「もう誰にも束縛されないぞ」と思いたい気持ちで、お菓子を頬張り人にも配り出す。しかし、あっけなく歯が痛くなり自由を手に入れたと思いきや、超現実に戻され夢でもうなされるという結果。作品で示していますが自由になることにも「責任」が伴うと言いたいのでしょう。教えと言うか、教訓みたいなメッセージもある作品として拝読できます。内容は「お菓子」と言うことでライトに仕上がり誰にでも伝り、上手に書かれています。そして最後は負け惜しみでしょうか「僕は自由えらいんだ」と発しているのも、この語り部の性格が出ていましてよかったと思います。

評価は「佳作」です。





ごはんですよ     鯖詰缶太郎さん     2/1


初めまして鯖詰さん。愉快なペンネームですね。わたくし齋藤と申します。何卒、よろしくお願いいたします。

いきなり「親友の仇を刺殺し」とインパクトのある出だしでしたが、君のために頑張っている優しい語り部の朝にほっこりする作品ですね。
夢の中であろう君のことを思い、毛布をもう一枚かけてあげる前半の流れはなかなかいいですね。語り部のユーモアある思考と愛情表現にいい味がでています。仕上がりのいい目玉焼きを君へと思いキッチンは殻だらけ。もちろん失敗した目玉焼きも食べるよね、なんて心配をしつつこのへんは拝読してしまいました。すみません、小市民なので……。そして、このキッチンの状況を見て目を大きくした君と食卓の目玉焼きが向き合うっていうシメも、見事に着地し、まとまった作品に仕上がり美味しい感じになっています。また「やわらか色になったコーヒー」という表現も素敵ですね。私もコーヒーには少しミルクを入れるので、やわらかいコーヒーが好きですね。
表現力のある鯖詰さん作品は楽しいです。また、いろいろと作品をご投稿してくださいませ。





その覚悟が できた     まるまる さん     2/2


思春期の長男とその母親。この距離感がうまく描かれている作品になっていますね。それぞれの家庭があり、そこでバトルしてしまう親子もあり、こちらの作品では素っ気ないように思える息子との関係がその空気感も伴い伝わってきます。言葉には出さないが長男自身の悩みの渦はぐるぐると回っていることでしょう。だけどそこで親としてアドバイスできないというジレンマは大きく膨れ上がる中、覚悟を決めて発した言葉で自身が変わったことを知る。長男からの返事はやはりないが、この覚悟は大きな一歩だと思います。見守る振り、というのも長男は感じとっていたでしょう。受け止める姿勢、愛は惜しみなく与え、今は辛抱強く待つということなのかもしれませんね。必ず帰って来ますよ。

評価は「佳作」です。





。。。。。つぶやき。。。。。

なんだか身体が急激に変わってきている、今が老化曲線がググッと急上昇する地点にある年齢なのかな、と思ったりするこの頃です。まずはこの事実をポジティブに受け入れられるように心がけよう。人生は楽しまないと。白髪、それならカラフルに染めてしまおうか。皺、くしゃくしゃになって優しい顔になろうか。筋肉がなくなっていく、それなら楽しく運動をしようか。ああ、心はいつでもお茶目で若くありたいなあ、と反比例する曲線を最近は模索しています。……何をつぶやいているんかーい、と自分ツッコミ。

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