傷つくことに上手になる cofumi
真っ青な空を見ていると
去り際に残したあなたの言葉も
薄れた気がした
ー君にはわからない。
(言葉を返す代わりに目を伏せた。)
温かいミルクティーは
少し沈んだ心に優しい
誰かを傷つけようなんて
誰も思ってはいない
ーきっとあなたもそう。
自分の言葉の重さと
選んだ言葉が違っただけだ
ーただ、それだけ。
細い針に糸を通す
呼吸を少しだけ止めて
スーッと
ーできた傷はこれで縫えばいい。
槍のように飛び交う言葉を
身体をよじらせ避けたわけじゃない。
うまく抜きながら、傷を塞ぎながら
さすりながら、言葉をかけながら
ー大丈夫。あなたは大丈夫。
傷つくことに上手になれば
私は私でいられる気がする。