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スレッドNo.1647

2/14〜2/16までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう



2/14〜2/16までにご投稿分の評と感想です。

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「わたしが さったことを いのるしかない こんなん」 森山 遼さん

森山 遼さん、こんばんは。
面白いですね。「こんなん」というのが、ひらがなで書かれてあるので、「こんなん」というのは「こんなの」的な意味合いだと思って最初読んでましたので、災難のようなものあるいは予期しない不運な出来事、という意味合いで書かれてあるのかと思いましたが「困難」という意味だったんですよね?私は自分で勘が悪いなと思っちゃいました。でも!明らかに言い訳ですが、、、困難と読まずこんなの、という風に読んでも面白いんですよ。正体が分からず読み手それぞれの「こんなの」と言うふうに読めるので、想像が膨らんで楽しいのです。全部ひらがなだったのはたぶん狙っていたのでしょう。罠にはまった感じで、しまった!と気づいて面白かったです。「こんなん」の現れ方や去り方、それに対する心情も丁寧でリアルでした。とても良かったです。佳作ですね。
ところで、森山さんの前回のカメの詩は、1文字空けがなかったように思いますが、基本は1行の中に1文字空けのあるスタイルですよね?やはりこだわりがあるのでしょうかね?今回はたまたま全文ひらがなだったので読みやすかったのですが、もし、こだわりがないのであれば、ですが、一度1文字空けをお休みするのも有りかと思いました。というのは、1文字空けのところで読み手は一旦止まってから読むので、内容がするすると入ってこない危険性を孕んでいると思うのです。とても勿体無いことだと思うので、もしこだわりがなければ、という前提での提案でした。宜しかったらご一考ください。色んな詩に挑戦されている森山さんです。今後が楽しみなかたです。


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「夜を越える」ゆーたさん

ゆーたさん、こんばんは。
何かあるんだろうな、何かあったんだろうな、という雰囲気満載の詩でした。昨日と同じ今日や明日が始まって、癒えない傷だけ生々しく、淡々と憂鬱であるような、その中でもしかしたらとわずかな希望を持つような。そんな雰囲気を感じる詩でした。ただ、あまり風景が見えてこなかったんです。詩の中の動作は現実的なんですが、全体的にどこかしら浮遊感があるというか、夢の中のような、あるいは心象風景のような、そんな印象を受けました。ですので、内容的にはポジティブ要素があまり入ってないのですが、読後感は案外軽やかでした。今回はこのような感想になりますね。また書いてみてくださいね。


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「レインボウ・バレンタイン」エイジさん

エイジさん、こんばんは。
なんてロマンチックな詩なんでしょう!エイジさんはロマンチストだったんですね。素敵な詩をありがとうございます。七色どころか十四色!そんな虹があるのですか。それはすごい!絶対良いことありますね。レインボウ・バレンタインなんてハッピーすぎますよね。しかも空のペットボトルの中に風とともにしまっておくなんて、お洒落ですね〜。どきどきしますね〜。やっぱり詩人だなあ。思うに、男性のほうがロマンチストだと感じるんですよわたしは。女性は意外とリアリストが多いような気がしています。でも、それだから良いような気もしてるんです。レインボウの君は、忘れられないバレンタインを過ごしましたね。そしてエイジさんも。詩に関しては特にアドバイスはありませんでした。するすると読めて、ロマンチックの中に引き込まれていきました。佳作ですね。素敵な詩でした。


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「春一番」haruさん

haruさん、こんばんは。
この詩の特に良かったところは、最後から2連目の「淡いブルーのストールを〜君が見える」、ここですね。ここがとてもとてもリアルなんですよ。ストールやマフラーって色んな巻き方があるんです。巻き方の本もでてるくらいでして、私も練習したことありました。そこに注目されていたこの詩、痒いところに手が届く的な要素があると感じました。ちょうど今この時期が三寒四温にあたりますでしょうかね。まだ桜は咲いてませんが、梅が見頃ですね。出会いと別れの季節に生まれた「君」の記憶は薄らいで、もしかしたらこの先忘れてしまいそうだという気持ち。「君」と同時に記憶の儚さも描いているかのよう。淡いブルーのストールを素敵に巻いていた「君」を思い出したあとの強い風は、桜吹雪にも感じられて、何も見えなくなっていくかのようなラストでした。素敵な詩でした。これからのお花見、楽しみましょう。


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「ふーっと」大杉 司さん

大杉 司さん、こんばんは。
素敵な詩ですね。しかも可愛らしいですね。お誕生日おめでとうございます。17歳ですか、お若い!まだまだこれからですね。タイトルがとても良いです。「ふーっと」、そうかあ、お誕生日ケーキの蝋燭を吹いていたんだなあ、と後半に気づいて、もしかしたら17回ふーっとしたのかしら?などと想像して楽しくなりました。誕生日ケーキに蝋燭をさす瞬間のどきどきをふと思い出しました。等間隔でさしてマッチに火をつけて。あの匂いが好きだったなあ、と。一気に火を消そうとして意気込んで失敗したことも。私も自分の誕生日のことを書きたくなる一編でしたね。とても良い詩でした。
ところで話はそれますがふと思ったことを書きます。自分の誕生日を答えられない人っていませんよね。他人の誕生日や、今日自分の誕生日だということを忘れる人はいますが、誕生日いつ?と聞いた時答えられない人って、出会ったことないなあ、とふと思いました。余談を失礼いたしました。


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「空中都市の人」鯖詰缶太郎さん

鯖詰缶太郎さん、こんばんは。
とても良い雰囲気の詩ですね。何となく小説を読んだ後の読後感があるように感じました。真夏の部屋の中でゲームをしている「あなた」は背中に羽が生えている、という設定も、ゲームという単語とタイトルにある空中都市とが混ざって、ふわふわと設定が溶け込んだように思いました。この二人のやりとりも近すぎず遠すぎず、根底には思いやりがあるように感じました。何となくですが、性というものも感じなくはなかったのですが決め手に欠けるので気のせいかもしれません。入道雲と青い空との配色から始まったところが良かったですね。缶ビールじゃなくて瓶ビール(たぶんハイネケンのような小さめの瓶ビールですよね?)だったところもかっこよかったです。なかなか良い雰囲気でした。また書いてみてくださいね。


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以上、6名のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
投稿作にも春の詩が多くなって、日常はだいぶ春に近づいてきました。
私の粘膜が反応しています。
とにかく目と鼻と喉がかゆい。
私の場合は5月上旬くらいまで続きます。
地獄の春です。
花粉症のみなさん、どうぞお大事に。

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