かける 朔音
かける かける
兎に角かける
かけ抜けてく
今は師走だったっけ
考えるこむ暇もなくかける
かける かける
お役所の書類もかけ抜けて
貴方もアタシもかけ抜けて
嗚呼あの詩はよかったな
だからスタートをきったのかなぁ
昔の様に体は軽くない
重たいからだが地面と振動するような
それでもアタシは
かける何処へ行きたいんだろう
そんなに急いでも良いことないよと
老婆がいう
そうかもしれない
ちがうかもしれない
だって今はかけていかなきゃ
暗い闇に囚われないように
朝の眠気でけだるく時間をすごさないように
風が冷たい 体がだんだん熱くなり
冷たい風も心地よく感じるんだろう
ゼロになにをかけてもゼロなんだよ
恐ろしい言葉が耳をつき
アタシはとまった
なんだったんだろうと息をつく
考えれば考えるほど怖くなって
またアタシはかけだした
ゼロ?ゼロでいいや
今のアタシにはこれしかできないから
そうアタシは逃げた出したいんだ
生きにくいこの世の中から全力で
でも、貴方だけ貴方だけは
置き去りにしたくない
向き合ってくれた貴方へ
アタシはかけます
これが正解だったといえるように
今この人生をただかける
そうだ
全ての事に意味があってたまるか
書きなぐったペンをすて
床につくのも悪くない
何処かで聞いたようなあの詩がながれる
でも、
もうかけぬける力も ペンを持つ力もない
ゆっくり休め
ねんねんころり ねんころり
嗚呼あたたかい