ギター弾きのオーグスティンに捧げる詩 エイジ
ギターの旋律の向こうに
草むらが見える
木が見える
花も見えると
風を感じる
暑さの中の
涼しい風を感じる
空気が漂うのを感じる
低音の弦が鳴ると
土を感じる
土の柔らかさを感じる
土を踏みしめて行く
またあの公園に行った
すると耳に馴染んだ音が
一人のギター弾きが
公園でギターを弾いていた
公園の椅子に腰かけて
親指で低音を
残りの指で他の弦を
ポーンビオロンビオロン
ザッ ザッ ザザッ ザザ ザザッ
僕は彼の前に立ち止まって
しばらく微笑んで
音を感じていた
ある空梅雨のよく晴れた午後に