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スレッドNo.1740

冷たい夜

黒い空から真っ白な綿が降ってくる
ゆっくりと、
時間の流れを留めながら

規則正しく並ぶ電灯は
旅を終えた雪が静かに横たわるのを 青緑色に染めている
冷たく、不気味に

肋の浮いた飢えた狐
ひょいと顔を覗かせて
小さく鳴いて、よろけて、また鳴いた

ぎゅむ、ぎゅう、ぎゅむ
雪を踏む
狐は後ろをついてくる
時折足元に寄ってきて、
見上げた顔に 雪が積もる

硬く、汚れた毛の中で
濡れた瞳が月を映す

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