冬から春への小唄 エイジ
冬の絵の具に染まった森から
点々と春の絵の具が芽生えてくる
ほっと僕の心の襞が綻びて
紫煙色した曇り空が
光の階を落として照らされた君の笑顔
You are my only sunshine
僕が口ずさんだら
原稿用紙の書きかけの
ラヴソングの最後の一行が書けた
太陽が嫉妬して雲の中に隠れて行った
お構いなしで手を繋いで歌う
冬の絵の具が色づき
春の絵の具に変わる
太陽が隠れても明るい なぜって
You are my only sunshine
僕らは腕を組んで街へと消える
二重露光のように眩しい街へ