わかった やっと まるまる
やっとわかった
こんなにいつも 怯えてる理由
それは
ぶれているのが
ばれること
立ってなきゃいけない いろんな見通し
実は 行き当たりばったり
行き詰ってからやっと思い知る
台所で それはたびたび
例えばネギ
小口に切って汁の実に
両手で大事に鍋まで運んで
蓋に阻まれ立往生
揚げ物の油をついついケチり
エビフライの片面 黒い焦げ色
芯をとらえて生きる 理想
すべてを弁え納得の判断
質や量に違いはあっても
基にあるのは自分の哲学
でも実際は
焦げた衣はそこにあるのに
焦がした行為は無いことにする
今回は気のせい 現実は次から
自分を見張る自分にだけは
決してばれないようにして
ごまかしごまかし やっている
それは
台所だけじゃなくて
どこでも
いつも何かを隠してる
だからいつも
暴かれることに怯えて過ごす
だから こわい
いつもいつも
ねえ 自分をもっとよく知らないと
しっかりしないと