MENU
718,220

スレッドNo.1873

永遠の一部

朝6時起床
昨晩はよく眠った
起き抜けの紅茶一杯
無農薬の茶葉のアッサムティー
眼球は虚空を彷徨う

サンドイッチを平らげたら
さて日課の散歩に行くか
今日は公園の並木道を抜けて
隣町のコンビニまで
ホットコーヒー飲みに行こう

日曜日のゆるやかな歩行
風は凪いでいる
この千里という町は
本当に自然溢れる町だ
並木道の両側に立ち並ぶ
ソメイヨシノを見ながら
しみじみとそう思う

その昔この町一帯は
千里山という山だった
万博が開催される頃
山を全部切り開いていった

緑が無くなるのが惜しかったのか
所々自然を残してある
千里の町のあちらこちらに
桜の木が 自然が見られる

    *

並木道も終わりに差し掛かった頃
凪いでいた風が
ゆったりと起こってきた

すると僕の目の前に
枯れ葉が一枚
はらりゆらりと
舞い降りてきた

あっという間に
二枚 三枚 四枚と
無数の緑や茶の葉っぱが
風に揺られて降ってきた

悠久の時の流れを巡って
落ちてきた枯れ葉ひとひら
両の手で掬った
その時僕は思った
僕は永遠の一部を手にしたのだ

千里山の時代から
はたまたその大昔から
繰り返されてきた季節
そしてこれからも
繰り返される季節

そして今 2023年4月2日
僕が手にした枯れ葉は
永遠の律動の小さな小さな一部
ささやかだけれど
永遠を切り取った一部

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top