三浦志郎様「文学の糸」ありがとうございました。 紗野玲空
三浦様の詩は、いつも大変楽しみに拝読させていただいております。
4/7の「文学の糸」…殊に感銘を受けまして、ご迷惑になりはしまいかと不安になりつつも、お礼の筆をとらずにはいられませんでした。
私も、文学館閉館のニュースを耳にし、三月末に、しばしのお別れの挨拶に行ってきたばかりだったのです。
雨ではなく、日本中が野球の快進撃に沸く薄曇りの日でしたが…、私の心情は三浦様の詩と全く同じ。
代弁していただいているようで、深く胸に刺さりました。
土地ゆかりの文学者の展示の中、小さな部屋でひっそりと開かれていた追悼展…
歴史学界の新しい研究にも常に目を配られ、多面体としての歴史の姿を、正に「時空を越えて」「手書きで」届けてくださった作家さんでした。
詳しい生い立ちを初めて知り、偉業に改めて感動し、久しぶりに著作を読んでみようと考えていた矢先の「文学の糸」との出会いでした。
三浦様が紡ぎだしてくださった「文学の糸」…畏れながら、私にもつないでいただけた事、大変嬉しく感じております。
目の前に『炎環』があります。
文学館が長いお休みから目覚めるのを待ちながら、稀有な歴史作家が遺してくれた文学の糸と、三浦様からいただいた「文学の糸」で、刺繡をしたり、編み物をしたり…楽しんでまいりたいと存じます。
素敵な詩をありがとうございました。