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スレッドNo.1914

4/11〜4/14までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう

4/11〜4/14までにご投稿分の評と感想です。
澤 一織さん、前回の評担当、どうもありがとうございました。
少し予定が詰まっておりますので、早めに出させていただきます。申し訳ございません。

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「発信しなかった僕の世界」エイジさん

エイジさんこんばんは。
本当に「誰も知らない」世界、あるいは時間てあるんですよね。誰も知らないから「空白の○分」なんて言葉であらわされたりして。この詩は、エイジさんという人間を知るのに最もふさわしい詩ではなかったかと思うんです。エイジさんのある一日の行動と共に感情の些細な揺れ動きがとても良いですね。小石が固まって落ちてる場所、ありますよね。そこをちゃんと拾ってるところがすごく良いと思いました。こういう繊細さ、大切ですよね。そして石自体も拾って帰る。その石が最後にコオーンと鳴く。最も良いのはここでした。石の悲哀のようなものがエイジさんの内面と共鳴しているかのようなラスト、素晴らしかったと思いました。石に宿っている記憶を思わせるような余韻もすごく良かったですね。佳作でした。
ここからは書き方のお話をしますね。
1行目「今朝日の出前に」ここなんですが、「いまあさひの」と最初読んでしまって違うと気づいたんです。万全を期してここ「今朝 日の出前に」と1文字あけませんか?という提案ですね。
それから、1番最後の1行「誰も知らない……」ですが、ここ「誰も、知らない」と、「、」で区切ってみてはいかがでしょうか?こちらのほうが本当に誰も知らないんだ、という気持ちが強調されるような気がするんですよ。
最後にタイトルですね。タイトルは「誰も知らない」でも良いかもしれないな、というのが私の感想です。インパクトが出るような気がしましたので。
以上ですね。良かったらご一考ください。とても良かったです。


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「アカルム滞在記」やまうちあつしさん

やまうちあつしさん、こんばんは。はじめまして。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
面白い詩ですね。眠りの国から追い出されて祖国を懐かしむ、などという発想が、まるで眠りの国が自国であるかのような。そして異邦人として生きなければならない、というのも面白いですね。明るい世界は異国であるかのよう。なるほどなあ、と思いました。もしかしたらゲームからの発想なのかな?とか、思ったりもしました。タイトルも発想勝ちですね。
アカルム→明るむ→起きている世界に滞在している 
なるほどこういうふうに考えると、不眠症のかたや、起きるのが苦手なかたには、良い意味での逃避方法と言いますか、私のようなものにはとても良い考え方だなと、救われましたね。ありがとうございます。短いながらも面白さがあって良い詩だと思いました。

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「214番教室」森山 遼さん

森山 遼さんこんばんは。
以前、1文字あけを減らすアドバイスをいたしました。今回見事に書いてくださいましたね、ありがとうございます。
さて。今回の詩。この詩の根底に流れているものは、政治的なもの、だったでしょうかね?5連目の内容がずっと引っかかっています。
5連目までは1973年の出来事の回想ですよね?そして6連目「そして今」から始まりますね。この「今」はいつの「今」であったのだろう?と思いました。この「今」は、2023年ではないのですよね?あと2年で卒業と書いてますので、1973年にそう遠くないのではないか、と思いましたが、もしかしたら違うのかしら?それから、年代はもちろんですが数字にもこだわりがあるようにも感じました。何があったのか、ということが最後まで読み解けず、2連目の「覚えている僕は/愛したのではないか」ここがキラキラと輝いているのが好きで、懐かしさと切なさが混ざった素敵な感情だな、と印象に残りました。何回も繰り返す「君ではなかったか」というのも、タイトルにしても良いくらい好きでした。でも全体を読み込むことが出来ずにすみませんでした。また懲りずにご投稿ください。待っています。


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「春の世」理蝶さん

理蝶さんこんばんは。
そうですね。季節が移り変わるごとに風景が変わっていくように、人の心や関係性も変化が起きますね。世の中にも歴史があるように、人にも歴史があって、例えば2連目などはようやく落ち着いてきたコロナも、状況がコロナ以前には完全に戻らないことの示唆にも感じますし、4連目などは、どんな心模様でも桜は咲いてきちんと散るという、変わらなさが描かれているようにも感じます。変わっていくことは、出会いと別れがあるように、悲しくもあり楽しくもあるのだと思います。人間も季節のように生きていくのかもしれません。川幅が広がるように人間の幅も広がっていったり、向き合う時におとずれる衝突によって視界ががらっと変わったり、生きていくことは変わっていくことなのだろうと思いました。春の夜に、春の世のことをしみじみと考えさせられる詩で、静かに哀しく懐かしく美しく、とても良かったです。佳作でした。


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「学校に行くことにした」紫陽花さん

紫陽花さんこんばんは。
そうだったのですね。看護師さんになるのが夢だったのですね。実は私の姉が看護師だったんです。でも子供が生まれて夜勤は辛いということで看護師から介護の仕事に転職しました。いまでは施設長などやっているようです。
コロナで事務職を解雇になったことがきっかけで新しい道へ進むのですね。こう言ってはなんですが、、良かったですね。やってみたい仕事に挑戦出来る状況はありがたいですよね。夜に通うのは大変かもですが、頑張ってくださいね。紫陽花さんなら大丈夫。私も少し今後のことを考えている最中です。この詩に勇気をいただきました。ありがとうございます。詩は特に引っかかるようなところはありませんでした。応援をかねておまけの佳作とさせていただきます。



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「久方ぶりの植物園」ロンタローさん

ロンタローさんこんばんは。
評と感想は不要とのこと。了解いたしました。
私も植物に最近目覚めまして。
うんうん、と頷きながら読ませていただきました。
ありがとうございました。


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「今」山雀詩人さん

山雀詩人さんこんばんは。
過去も未来も本当は存在せず今しかない、あるいは今の中に過去も未来も存在している、つまり人間のいう時間の概念などというものは宇宙には存在しない。ということが書かれた本を読んだことがありまして、この詩を読んでふと思い出しました。心の中って、小さな宇宙のように感じます。遠い過去の出来事を昨日のことのように思い出してドキドキしたり憂鬱になったり。まだ思い出として昇華されていない出来事はもちろんのこと、良い思い出となっていてさえ、何かのきっかけで(曲とか匂いとか)思い出し切なくなる。この詩は、だから、逆説なんですよね。時間が過ぎただけで、自分はいつまでもあの日のあの瞬間に佇んでいる、だからいまだに今なんだと。はい、それはとても共感できる心理だと思いました。佳作一歩前ですね。
ところで、私は山雀詩人さんに提案があるんです。山雀詩人さんはお上手なんですね。柔らかさ優しさ少しの卑下など丁度良い塩梅で入ってるんです。読み手を楽しませるサービス精神も旺盛です。でも、案外とエピソードの部分の引き上げが早いのですね。なのでもう少し書き込まれたらいかがでしょうか、というのが私の提案ですね。無理をしない程度で少しだけ増やす、というのをぜひ考えていただきたいな、と思いました。もしかしたら詩について悩まれているのではないか、と感じることがありましたもので。ぜひご一考ください。


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以上、7作品のご投稿でした。
ありがとうございました。
最近は植物に癒されております。
お世話をする喜びに目覚めたようです。
どんどん鉢が増えていきます。
今月もたぶん、増えます。。

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