君と君を愛する全ての人にそして奪おうとする人に 晶子
最後の時に
助けてと君が言えたのは
誰かが助けてくれると
君が信じられたから
信じさせてくれる誰かがいたから
君が最後までお家に向かおうと歩けたのは
どんな君でも抱きしめてくれる人が待っているから
自分が本当に求めているものに気付かないまま奪おうとする者が
虚しい瞳のままでいるのは
奪おうとした途端に
それは与えてくれた人のところに帰るから
奪おうとする彼らはそれを知ることも触れることも出来ないから
君を愛して
君が愛した人たちは
何年何十年かかっても
生きていれば
明るい陽の中
いつか微笑むことが出来るようになる
きっと
それは
君の愛によく似た明るい陽の光が
君の愛は今も
奪われることも消えることもなく
ここにあることを教えてくれているから
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この詩は、22年前のある事件のことを思いながら書きました。関係者ではありません。関係者でもない私がこのような詩を書くのは、関係者に対して非礼なこと、又、自分の経験ではないものを書くということは詩作としてよろしくないことなのかがわかりません。ご教示いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。