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スレッドNo.1974

精霊の樹々 

夜の 樹は 精霊が 宿っている 
大きな 樹ほど やさしい 精霊だ 
太い 枝々が 生き物のように 動いている 
歩いている私に 話しかけて いるようだ 
おとぎ話の ように 木の俣には 顔があって 
私に向かって 口をもぐもぐ させて
なにか 話している ようだ
じっと 立っているのに 多分 飽きたのだろう 
しかし 声は 聞こえないので 私は 
黙って 通り過ぎることにする  

小さい 枝々の梢は 夜空に 浮かんで見える 
まるで ブリューゲルの 絵みたいで 
童話の 絵本のようでも ある  

夜の なかを 歩いていると 
樹々の気配は するのだが 
声は やっぱり 聞こえないので 
私は 黙って 通り過ぎる  

樹々は たくさんあって 生きている方々だから 
多分 寂しくは ないだろう  

それより 私は この精霊の 宿った
樹々に どう 挨拶 すれば いいのだろう 

このままでは 私の方が 少し 寂しくなって 
しまう  

多分は 精霊は 私の 気持を 
樹々に 伝えて くれるだろう
と思って  

あいさつも せずに 黙って 歩いて 
朝を むかえることにする 
精霊の 樹々は いい方々だった 

 

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