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スレッドNo.2018

実存と虚無のはざまに  エイジ

実存と虚無のはざまに
残された人々の足跡を
辿りながら熟考する
実存と虚無のはざまで
揺れ動く私の心
俯瞰して自分を見つめる

やはり
自ら意味を生み出さなければ
自ら世界を意味づけなければ
自ら行為を選び取らなければ

それとも
太陽が輝くのに意味はあるのか
この広大な宇宙に意味はあるのか
人の人生を生きる意味はあるのか

私はおもむろに椅子から立ち上がり
両腕を組みながら公園へと向かった

公園のレストランの前に立つ
一本の桜の木を見つめていた

悠久の時を生きてきた桜の木
毎年春になればペールピンクの花を咲かし
人々は花見だと言って周りで酒盛りをする
桜の木はそんな喧噪には無関心で
ただただ懸命に己の生を生きている

花が散れば緑々とした若葉をつけ
秋になれば赤く紅葉し
冬は枝だけになり寒さを耐え抜く

私は思った
私は自分の与えられた生を
懸命にただただ生きるべきだ
実存か虚無かということより
成し遂げたい事がいくつかある
やり抜くべき事がいくつかある
残りの生を懸けて
それらを成し遂げようじゃないか

僕は桜の散り落ちた若葉を手に取り
ふと来た道を足早に引き返した

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