細い枝 カジノマユ
道なりに連なっていた
蛍光灯を覆うような埃に
注ぎ込んだ柔さは
惑っている
夢を見ていたのは
幻なのだろうか
ケダモノのような陽炎は
細い枝を被せるように
ぼくは溶かされていく
大木の蜜に虫が這う
ぼくは
ふれる
はなす
きえる
さわる
なくなる
として
季節を幻に渡す
麻酔された身体で
ぼくは犬が吠えるような
月にはなれないのに
ただ祈ればいいのだろうか
夜のしじまで高鳴る心
ぼくは(きみは)
投下された河に沈んでいく
道なりに連なっていた
蛍光灯を覆うような埃に
注ぎ込んだ柔さは
惑っている
夢を見ていたのは
幻なのだろうか
ケダモノのような陽炎は
細い枝を被せるように
ぼくは溶かされていく
大木の蜜に虫が這う
ぼくは
ふれる
はなす
きえる
さわる
なくなる
として
季節を幻に渡す
麻酔された身体で
ぼくは犬が吠えるような
月にはなれないのに
ただ祈ればいいのだろうか
夜のしじまで高鳴る心
ぼくは(きみは)
投下された河に沈んでいく