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スレッドNo.2072

細い枝  カジノマユ

道なりに連なっていた
蛍光灯を覆うような埃に
注ぎ込んだ柔さは
惑っている

夢を見ていたのは
幻なのだろうか
ケダモノのような陽炎は
細い枝を被せるように
ぼくは溶かされていく

大木の蜜に虫が這う
ぼくは
ふれる
はなす
きえる
さわる
なくなる
として
季節を幻に渡す

麻酔された身体で
ぼくは犬が吠えるような
月にはなれないのに
ただ祈ればいいのだろうか

夜のしじまで高鳴る心
ぼくは(きみは)
投下された河に沈んでいく

編集・削除(編集済: 2023年05月10日 19:08)

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